贈る言葉 (SFC生へのメッセージ)
① SFCのお気に入りスポット: SFCの周辺の景色
藤沢は郊外のベッドタウンと思われていますが、農業が盛んですし、SFCの周辺には風光明媚なところや公演も沢山あります。SFCのキャンパス内に景色の良いところはたくさんありますが、湘南の海岸や、北部の丘から見える富士山や丹沢の景色もとても良いですし、こういう環境で大学時代を過ごせたのは幸運だったのではないでしょうか。
私は、キャンパスのすぐ南を流れる「小出川」から見える富士山が好きです。小出川ではアジサイやヒガンバナも綺麗に植えられており、勉強の合い間のリフレッシュにもっとおすすめすればよかったかもしれません。
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④ SFCの学生へメッセージ
歳をとると、自分の昔の仕事を振り返ったり同窓会をやったりすることが増えるのですが、以下のようなことを感じます。
(1) 若いときの趣味や友達
学生時代に好きだったことや頑張ったことはその後も一生長続きするものです。私の場合、中学/高校の頃は電子工作やプログラミングのようなパズル的なものが好きでしたが、定年を迎えた今でもそれらの趣味は変わっていませんし、研究や開発でその方面の知見が役にたったことが何度もあります。中学生だった1972年ごろ、私はセンサやトランジスタを使っていろいろ工作をしていましたが、2025年現在もセンサやトランジスタを研究開発に使っています。1976年ごろにはマイクロプロセッサが登場したので;プログラミングというものに興味を持ちましたが、2025年現在もプログラミングを楽しんでいます。若いときに何かに夢中になったものは、将来きっと役にたちますし、趣味としても長年楽しむことができるでしょう。
学生時代の友達は利害関係が少ないですし緊密にやりとりしないため、関係が長続きすることが多いようです。職場の同僚などの場合、利害関係があるから親密な友人を作ることは難しいようです。SFCのような環境は、面白い人や優秀な人が集まっているわけですから、そういう人脈を将来も大事にすると良いと思います。
(2) 新しいものへの挑戦
若い頃に得意だったことや頑張ったことがその後も大事だと言いましたが、これまで縁が無かった分野のことにチャレンジすることはもちろん良いことですし、近年はそれがやりやすくなってきているといえるでしょう。好きだったことでも時代遅れになることはありますし、新しい面白いことにチャレンジするのは良いことです。SFCでは「問題発見と問題解決」について考えることを学んだはずですが、様々なトピックについて将来もこういったことについて考え続けることが重要だと思います。
自分の好きなことを仕事にしている人は歳をとっても若々しく見えます。妥協せず、楽しい人生を追求してください。