授業でScrapboxを使う
(2018/2/6)
大学での授業のためにScrapboxを活用している。授業は大体以下のようなプロセスで実施される。 1. シラバスと授業時間を公開
2. 授業開始
3. レポート課題出題
4. レポート提出
5. 試験実施
6. 採点
7. (受講者数を制限したり採点ミスに対応したりという追加的業務が必要になることもある)
私にとって重要なのは、授業で利用する資料の準備/公開とレポート出題/採点である。
昔は自前のプレゼンシステムでスライドを作ってそれをWebにアップしていたし、大学のシステムを使ってレポート出題したり提出物を受け取ったりしていた。またテキストファイルなどで採点した結果を大学のシステムで報告していた。しかし以下のような手順で全てをScrapboxで行なうことにしたら仕事が劇的に楽になった。
1. Scrapboxで資料を作成し、プレゼンモードを使って授業する
2. レポート課題は同じところに置く
3. 受講者は自分のScrapboxプロジェクトを作成し、そこに授業の感想やレポートを書く
個人ごとに授業名とメールアドレスを組み合わせたプロジェクト名を使う
4. Scrapboxのプライベートなページで採点する
こうすることによってほとんどの作業をScrapbox上で実行できるようになり、作業がとても楽になった。スライド作成が簡単になったし、採点ページから提出物ページや関連資料へのリンクを貼って参照できるのは大変便利であった。学生にとっても、ブラウザだけでレポート作成できるのが楽だし、参考文献リンクを貼ったり画像や動画やプログラムを貼れるし、PDFで提出するよりは圧倒的に柔軟で良かっただろうと思う。授業資料をコピペして提出することすらできてしまう。授業資料がScrapboxで作成されているためか、記法などに関する質問は全然無かった。
世の中では、スライドにはパワポなどを使い、提出レポートはWordなどで作成してPDFファイルなどをどこかにアップロードするというのが一般的だろうと思うが、様々なアプリを利用したり手間をかけてアップロードしたりするのは無駄が多いし、動画や外部リンクに対応できないのは制約がありすぎるといえるだろう。授業にかかわる人はぜひScrapboxの利用を検討していただければと思う。
(例が無いのでよくワカランと言われたので追記予定 2018/8/7)