システムの普及には時間がかかる
(2018/11/10)
現在はスマホなどの予測式テキスト入力は常識になっているが、普及するまでにはかなり時間がかかったものである。ソニーのガラケーに実装した「POBox」が普及するまで以下のような経緯があった。 1996ごろ基本アイデア開発
Unixマシンで利用
Palmに移植
それなりに利用された
あちこちで宣伝するも、激しく馬鹿にされる
IME屋(ソフトハウス)とかケータイ屋(キャリア)とかいろいろ回ったが成果ナシ
Sonyの携帯部隊の説得に成功
試作ボードを借りてきて実装して実機にねじ込む
JTAGな開発ボードとクロスコンパイラを借りてきてメモリの空き領域に無理矢理予測入力プログラムを押し込んでジョグダイヤルで動くようにした 実機ケータイで動くとちょっとインパクトあった
デザイナの説得により副社長からGo支持
パクり製品が各社から出現
アレオレな人出現
Gyazoは2020年現在かなり利用されているが、最初のバージョンは2007年ごろ作ったものである。またScrapboxは2020年現在それなりに利用されるようになってきたが、最初のバージョン(Gyazz)は2006年ごろに作ったものである。どちらも普及までに10年かかっていることになる。便利でも地味なものは普及に時間がかかるものである。 EpisoPassも2020年現在全然流行っていないのだが、利点は明らかなので、ゆっくり普及させていきたいと考えている。 #ブログ (2018/11/10) 編集 (2020/6/18, 2020/11/15)