AWS Data Transfer( regional data transfer - in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB )料金の話
とあるサイトのスクレイピングをしている。
AWS の無料枠 EC2 インスタンスを使っているのだが、ここ 2 ヶ月ぐらい Data Transfer の料金が 0.5 ~ 1.0 $ ぐらいかかるようになった。
なぜかなぁと思って詳細を見てみる。
Data Transfer
7月
https://gyazo.com/074a652c896031d0d441ecc965eded41
8月
https://gyazo.com/c90067835365cc37486864d081c2e8a1
9月
https://gyazo.com/3b2f36769d32eff2e038e2f572aa592f
regional data transfer - in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB ってなんだ。
Regional Data Transfer
図の緑の線を指します。同一リージョン(例:東京)にある、異なるAZ間(例:ap-northeast-1aとap-northeast-1b)において、プライベートIPアドレスを使って通信した場合の分類です。こちらは残念ながら課金対象となります。しかし料金は非常に安めで、1GBあたり$0.01となっています。Internet Data Transferに比べて約1/20の料金です。IN側とOUT側の両方に課金が生じます。
in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB が追加されているので、そういうことらしい。
とあるサイト側の IP アドレスから、AWS のサービスを使っていることが分かった。
code:bash
$ dig +short とあるサイト
54.178.23.208
13.113.3.219
18.182.154.25
AWS で使っているサービスの IP レンジ一覧
2 つが EC2 、1 つが CloudFront だった。
9 月以前の IP アドレスは分からないので確実ではないが、最近 AWS に移行して、
同じ AWS 内のトラフィックと認識されて課金されてる?
しかし、全く関係のない AWS アカウントのサービス( EC2 )へのアクセスで、アクセスした側に料金がかかるのか、という疑問があったので、AWS サポートに問い合わせてみた。
2018/10/20 送信
タイトル
AWS Data Transfer( regional data transfer - in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB )について
本文
現在、外部 Web サービスへのアクセス に使う目的で EC2 インスタンスを 1 台構築しています。
EC2 インスタンスのみで、RDS や S3 などのサービスは一切使用していません。
EIP、ELB も使用していません。
今年の 8 月から請求項目 Data Transfer に 「regional data transfer - in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB」という項目が増え、月々の料金が増えました。
また、今までは data transfer in per month の値が高かったのですが、こちらの値は 8 月を境に低くなっています。
data transfer in per month の値が regional data transfer - in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB に移動したように見えます。
8 月以前と以降で特に機能を変更したりなどはしていないのですが、なぜ課金方法が変わったのか気になっています。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答よろしくお願いいたします。
AWS からどんな回答がくるかなぁ。
2018/10/25 追記
回答がきた。
この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
当本窓口が大変込み合っている状況のため、回答が遅くなり大変申し訳ございません。
データ転送料金「regional data transfer - in/out/between EC2 AZs or using elastic IPs or ELB」の項目についてのお問い合わせを拝見いたしました。
上記「regional data transfer」は「リージョン内の AZ 間でのデータ転送」に該当いたします。
(※EIP、ELBの保持に関わらず、下記のいずれかに該当した場合は全て上記の項目として表示されます。)
詳細は以下をご確認くださいませ。
■EC2料金表「データ転送」
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リージョン内の AZ 間でのデータ転送
同じ AWS リージョン内の Amazon EC2、Amazon RDS、Amazon Redshift、Amazon DynamoDB Accelerator (DAX)、Amazon ElastiCache インスタンス、
VPC ピアリング接続間の Elastic Network Interface で「受信 (イン)」/「送信 (アウト)」されるデータの転送料金は、0.01 USD/GB です。
Amazon Elastic Load Balancing に「受信(イン)」/「送信(アウト)」されるデータ転送は、Amazon EC2 と等しい料金となっています。
Amazon Elastic Load Balancing によって処理されるデータについては、Amazon EC2 データ転送料金に加えて、料金が発生します。
パブリックアドレスや Elastic IPv4 アドレスを使用する場合の料金は、0.01 USD/GB です。
異なる VPC の IPv6 アドレスを使用する場合の料金は、0.01 USD/GB です。
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同一リージョン内の通信に関しましては、Amazon 内部ネットワークに閉じた通信経路を通ります。
ご参考とはなりますが、下記にデータ転送に関するスライドも分かりやすいため、併せてご参照いただけますと幸いです。
▼AWS Black Belt Techシリーズ Amazon VPC(P66の図をご確認ください。)
アカウント状況を拝見する限り、7月まではインターネットへのデータ転送(data transfer out under the monthly global free tier)が発生していたのに対し、
8月以降は同一リージョン(東京リージョン)内の別AZへの転送が多くなっております。
あくまで推察の範囲とはなりますが、お客様がお調べいただいた情報より、接続先のWebサービスがAWS上で起動されているとのことですので、
8月以降 該当のWebサービスがAWSの東京リージョン(本アカウントとは別のAZ)上へ移動されている可能性がございます。
大変恐縮ながら、こちらにつきましては技術的な調査が必要、かつ別アカウントの情報となりますため、本窓口では調査できかねます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
(※本窓口は「AWS アカウント」や「月々のお支払い」に関するお問い合わせ専用窓口(カスタマーサービス)のため、技術的なお問い合わせは対応できかねております。)
なお、実際のデータ通信量の推移については、「Cost Explorer」および「使用状況レポート」からご確認いただけますので、もしよろしければご参照くださいませ。
同一リージョン内の通信に関しましては、Amazon 内部ネットワークに閉じた通信経路を通ります。
らしいですね。
通信量が 1/3 程度に圧縮されているのは最適化されたからかな。
8月以降 該当のWebサービスがAWSの東京リージョン(本アカウントとは別のAZ)上へ移動されている可能性がございます。
他の AZ に移動した、という可能性もあるから、AWS 内での移動もある。
いずれにしても別アカウントの AWS サービスへのアクセスで通信量がかかるというのは驚きだった。