小説の作業分割の詳細についてもご教示いただけないでしょうか
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質問
「時間がかかるものごとを確実にこなしたい」という質問をさせていただいた者です。
ご回答誠にありがとうございます。
おっしゃる通り、短期で片付くことは迷わず手をつけられるものであることが多く、反対に長期のことは「何をしたらいいか分からない」という感覚があることに気がつくことができました。
今後はこれを防ぐために、タスクの分割を癖づけてみようと思います。
しかし、肝心の小説の書き方については分割の仕方が見当もつきません。
重ねてのお願いで恐縮ですが、もしよろしければ小説の作業分割の詳細についてもご教示いただけないでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
解答
分かりました。ちゃんと書くと本1冊かそれ以上になるので、ブログの過去記事を適宜参照しながらご説明したいと思います。
まず小学生向けのこの記事です。
ここに書いてあることを順番に済ませると、自分がこれから書こうとする小説の輪郭や素材ができあがると思います。
その前段として、自分が書きたいものを整理するのが野田のフロー(流れ)図です。
次の記事には、このフローを創るためにどこから作品の着想や素材を得るか、読書法についても解説してあります。
ストーリーづくりについてもう少し詳しく扱ったのが次の記事です。
これも手順通りにやれば、ストーリーのかなり詳しいところまでつくることができます。
上の記事が少し型にはめすぎると思う方や、すでに書きたいシーンが頭に浮かんでいる人は、次のツイートから始まるスレッドで、『問題解決大全』で紹介した現状分析ツリーをつかった物語づくり法が役に立つかもしれません。
書くべき物語ができたら、文章にする段です。
必ずしも最初から書かなくてもよいです。
大雑把な構成はすでにできているはずなので、できるところから書いていきましょう。
フレームド・ノンストップ・ライティングという方法をつかいます。
だいたいこんな順序で作業します
1.あらすじを細分化して、〈ここでは何を書くべきか〉を示すフレームを作る
2.フレームごとに、このトピックについて書けることを、順不同/思いつくだけ止まらずに書く(フレーム内で殴り書き)
3.2のなぐり書きを読み返し重要そうなところに下線を引き、下線部を一文にまとめる。
4.殴り書きできない(足りない)フレームについては、要調査、要発想のタグをつけておいて、まとめて処理する
これを繰り返していけば、ある程度の詳細がつくれます。
ゴールと言うか、完成した小説が、どういう文章でできているかを理解するには、次の記事が参考になるかもしれません。
最後に、最初から長い小説を書くのは大変過ぎる場合には、短いものを完成させることをおすすめします。何事も完成させることが上達の近道だからです。
次の記事が参考になるかもしれません。
矛盾や不完全な部分があっても、とにかく最後まで書き終えることが肝要です。
書き終えてから、読み返し、好きなだけ推敲すればいいのです(推敲時に人は最も上達します)。
次の記事が導きになるかもしれません。