劣等生が試験でいい点を取る方法もあるのですか?
質問
物事にはやり方があるって読書猿さんは言ってましたが、劣等生が試験でいい点を取る方法もあるのですか?おしえてください。
解答
はい。あります。ざっくりいうと、こんな感じです。
1.分かるところまで戻る
2.理解と記憶を確認する
3.すぐに復習する
4.その日やったことを記録する
5.復習を繰り返す、復習のスケジュールを計画し実行する
6.できることの精度と速度を上げる
少しだけ解説します。
1.分かるところまで戻る
『独学大全』でいうと「可能の階梯」という技法です。
劣等生も、自分に対しても見栄を張ります。
前の学年のことをやれというと死ぬほど嫌がります。
けれど本当は、できると思う二つくらい手前からやり直すのがよいです。
2.理解と記憶を確認する
劣等生は、分かったつもり、覚えたつもり、であることが多いです。
分かったつもり、覚えたつもりを根絶するにはテストで確かめます。
つまりセルフテストが勉強の中心になります。
3.すぐに復習する
勉強のコアは復習です。復習する時、人は学びます。
「すぐに復習する」が最初から組み込まれた、暗記筆写や復文もオススメです。
間違いは、目立つようにし、間違えた原因を特定しておきます。
4.その日やったことを記録する
何をどれだけやったかが記録のコアです。
これをやると「今日は何時間勉強した」という無意味なことは言わなくなります。
そして自分の勉強に対する解像度が上がります。すると効率は嫌でも上がる。
『独学大全』では「記録を取るものは向上する」と書きました。
5.復習を繰り返す
復習は一回では終わりません。終わらせてはいけません。
復習はローコストなのにハイリターンです。少ない努力で得るものは大きい。
なので復習のスケジュールを最初から計画し、時間を割り当て、実行をチェックします(記録します)。
6.できることの精度と速度を上げる
劣等生にとって、世界は「できないこと」と「できること」に二分されます。
非劣等生になると、「できること」にも様々な段階があることが分かります。「できること」のレベルを引き上げることが中心になります。
しかしいちばん大切なことは
0.早めに取りかかる
ことです。
勉強は、自分を変えることなので、時間がかかります。