中学の証明問題でつまづいた者が幾何学に挑戦するためには、何をどういった順番で学んで行けばよいのでしょうか
質問
数学に関するご質問です。
中学の証明問題でつまづいた者が幾何学に挑戦するためには、何をどういった順番で学んで行けばよいのでしょうか。
解答
質問者様がどんな方か分からないので文中の「幾何学」がどの範囲まで含むのか決めかねるのですが、「幾何学で一番簡単な本を教えて欲しい」という質問と読みかえてお答えします。
まず『算数 図形 新装版 (中学入試まんが攻略BON!)』です。小学生向けでマンガです。
次は『中学数学 図形の証明がらくらく解ける。』です。中学生向けですが、まずは穴埋め→自力で記述という2段階で進みます。
この2つは「分かる」ための本というより「できる」ようになるための本です。
次に「分かる」ための本。
Newtonライト『数学のせかい 図形編』が短く読みやすいでしょう。
次に『マンガでわかる幾何 (サイエンス・アイ新書)』。
この2冊で肩慣らししたら『幾何の先生―昇龍堂の中学参考書』へどうぞ。
証明問題で躓いたということは「この証明ってのは一体何なのだ?何をさせようっていうんだ?」という疑問を持ってしまった人かもしれません。
その場合は、次の記事が参考になるかも知れません。
上の記事のネタ本であるダニエル・ソロー『証明の読み方・考え方―数学的思考過程への手引』共立出版という、ものすごい良書があるのですが、諸事情により現在は入手困難です。図書館でお読みください。
いやいや、私が知りたいのはこんな幼稚なことではない。公理的に幾何学をやり直したいのだというのであれば『現代の初等幾何学 (ちくま学芸文庫) 』を、微分幾何が必要なんだということであれば、パンダが表紙の『幾何学は微分しないと』をどうぞ。