過去に「英語のハノン初級」と「短文で覚える中学英語1900」どちらをすればいいかご質問させて頂いた者です
質問
過去に「英語のハノン初級」と「短文で覚える中学英語1900」どちらをすればいいかご質問させて頂いた者です。
英語のハノンを購入し約1年が経ちました。読書猿さんのアドバイス通り1日15分というのを守り1年間ハノンを継続することが出来ました。中には体調を崩した日もあったので365日ハノンを取り組んだというと嘘になりますが、350日以上はやっています。
恥ずかしながら、大学を卒業し社会人になってから英語の勉強を1年間継続できたのは今年が初めてでした。そういった1年間を振り返ると、「よく自分継続できたな」と思えるのですが、まだまだハノン初級も1周目なので、前半にやった内容が抜け落ちています。しかしハノン初級は今後何周もする予定ですし、1週目は時間がかかると割り切っていたので想定内です。
しかし、まだ勉強の習慣が身について2〜3年程度ですが、「本当にこのまま勉強を続けて自分は変われるのだろうか」「ハノンをこの先ずっと取り組んで英語できるようになるよな…」と恐怖と不安を感じます。
余暇時間に努力することに徒労感を感じて、いずれ人生諦めてしまうのではないか、英語のハノンにしてもトレンドに振り回されているだけではないのか。そういった疑念が常について周っています。
読書猿さんにもこんなふうに感じる時期があったのでしょうか。また乗り越える術はあるのでしょうか。
解答
まずお送りいただいたマシュマロを読み返してみてください。
『英語のハノン』という坂道を1年間登り続けたあなたはすでに大きく変わっておられます。
たとえば「英語の勉強を1年間継続できたのは今年が初めて」とあります。
今のあなたは、英語の勉強を1年経たずに挫折していた、かつてのあなたではありません。
あなたが今感じておられる疑念もまた、かつてものとは異なります。
「本当にこのまま勉強を続けて自分は変われるのだろうか」とは、勉強を継続している人だけが持つことができる疑念です。
同じく「いずれ人生諦めてしまうのではないか」とは、人生を諦めていないからこそ、持つことができる疑念です。
前に進む者だけに感じられる逆風があるように
挑んだ者にだけ与えられる成長の資源として挫折が存在するように
あなたの疑念は挫折を乗り越えた者にだけ与えられるギフトです。
拭い去ることはできませんが、あなたならこの先、この意義を理解し、後から続く人たちにそれを伝えることができるでしょう。
ハノン2周目は、最初の収穫のターンになると思います。
出会ったはずの英文を不完全にしか覚えていないことに注目するのでなく、
むしろ自分の身体の変化に注意を向けてください。
時にはハノン以外の音源(かつて触れたことがあるものがあればなおよいです)に触れてみるのも身体の変化を知る手がかりになるかもしれません。