読書猿さんはどのようにしてそんな強固な知への信頼を持つに至ったのでしょうか
質問
政治や社会が悪くなっていくことを不安に思っておられる方の質問に、読書猿さんは(こういっては失礼かもしれませんが)楽天的というか、心配には及ばないといったスタンスで答えられているように感じました。
私が思うに、この背景には、読書猿さんの知への絶大なる信頼があるように思います。もしも私の推測が正しいのなら、読書猿さんはどのようにしてそんな強固な知への信頼を持つに至ったのでしょうか。それがとても知りたく思い、質問させていただきました。
解答
がっかりさせてすみません。「強固な信頼」ではなくコミットメントです。
知識は積み重ねられること、それが世界を少しはマシにするということに残りの人生を賭けようと思っているだけです。 実を言うと、いくらか勝算のようなものはあります。それを『独学大全』の序文では書こうと思っています。学ぶことについて書くのに、学んだら、知識と結びついたら、どんな良いことがあるかきちんと書かないなんて不誠実だと思うので。 本当に、巷の学習本を読んでがっかりするのは、そのとおりやっても頭が良くなる感じがまったくしないこと。
その手の本がどこに注力していて、何を放棄しているのか、それ故に頭が良くなる見込みが皆無なのかを、ちゃんと書こうと思います。