読み間違えていないか心配になり焦って何度も何度も確認してしまいます
質問
すみません、変わった質問になってしまうのですが 文章を読む際に短いフレーズ等で 自分がこのフレーズ・文字を読めているのか?読み間違えていないか心配になり焦って何度も何度も確認してしまいます。
具体的には
・p10の問13×4セット
・Step③を20回
・⑴〇〇〇の概要
といった感じで、決して再読していかなくてはならないような、難しい文言/専門的な言い回しや意味をとりにくい文章ではないです。
これらの13×4やStep③、⑴といったようなフレーズがちゃんと認識できているのか、その数で合っているのか?それって自分の記憶の中にある似たフレーズの復唱ではないのか?と考えてしまいループ状態に陥ってしまっています。
視力の低下や時間帯・睡眠時間による目の疲労等は関係ないと感じています。一応目薬をさしてみたり、読む作業をする少し前に仮眠を取ってみたりなどの事は試しましたがあまり効果はありませんでした。
また、文字の背景に色をつけるといったような工夫や チェックリストを作成したりして兎に角その読み辛い箇所以外のことに認知資源を割かなくていいような工夫を思いつく限り試してみたのですが、それでも改善することはありませんでした。
何かこうした読めないことに関して、改善するための工夫や普段の文章を読む際から実施できるような練習方法のようなものはございますか?もしご存じでしたらご教授いただければ幸いです。
最後に、マシュマロで質問をする場を開放していただき 本当にありがとうございます。
解答
読めない、というより、「読めてないんじゃないか」という不安と確認強迫の悪循環に陥っておられるようにお見受けします。この悪循環がひどくなればなるほど、読むことに使える認知資源は奪われていきます。
つまり確認すればするほど不安は増悪し、ますます確認強迫に囚われます(悪循環1)。この悪循環ループが回れば回るほど、不安は増大し、確認作業は激しくなります。
不安も確認も認知資源を消耗するので、悪循環1の結果、読むことに使える認知資源は奪われます。ますます読むことが難しくなることから、不安はさらに高じて確認強迫は強くなるわけです(悪循環2)。
この悪循環から抜けるには、即刻、確認作業をやめ、「ちゃんと読めてない」ことを甘受し、不完全な理解でもかまわず読み進めることです。
こうすると「ちゃんと読めてない」という不安は、最初上がるところまで上がりますが、それを超えると落ち着いてきます。
(しかし当初は、不安から何度も確認作業に舞い戻ってしまうでしょう。失敗しても構わず、読み進めることです)。
文章や書物を完全に理解することは、そもそも不可能です。
確認強迫は、不確実性に対する不寛容から生じる反応のうち、非適応的なものの代表です。
改善しないなら、強迫性障害の専門医を受診することをおすすめします。