小説を読むときに描写をイメージするのが苦手でうまくできません
質問
小説を読むときに描写をイメージするのが苦手でうまくできません。どのようなトレーニングをすればうまくイメージできるようになるのでしょうか?
解答
視点を意識しながら読むことです。視点には、視座(どこから見ているか)、注視点(どこを見ているか)、視野(どれだけの範囲を見ているか)、視線(どこどう通って見えているか)の4側面があります。
図にまとめるとこんな感じです。詳しくは石黒圭『「読む」技術』の第5章視覚化ストラテジーに解説されていますが(図も同書から)、その描写が、誰がどこから見て、何に注目して、どこまでの範囲を意識に入れ、何かに遮られることなく見えているか、を意識しながら描写を読んでいく訳です。 https://gyazo.com/a8ef393580e19284d7c4144c50b580bc
この視覚化が必須なのが、朗読です。視点の重要性を手っ取り早く知るには、朗読をテーマにしたマンガ『花もて語れ』がお勧めです。 この考え方は、描写を書く場合にも大変役立ちます。
自分が書いた描写が整合的かどうか、何が欠けているのか、などをチェックしたり補ったりする場合に、気づくのを助けてくれます。
文献