大学に行かなかったことで人生が終わりそうです
質問
大学に行かなかったことで人生が終わりそうです。
私は高卒で、年収600万の30代です。結婚相談所に登録したところ、高卒男性は1割しかおらず、1年間以上がんばりましたが成婚できませんでした。
年収面や仕事では問題ないんだと言われましたが、もう高卒というだけで異性から存在しない者扱いされました。
相談員からは「高卒なのはもう、どうしようもないんだから、ほかの面を変えましょう」と「変えられないことを認めなさい」と言われました。それはその通りです。
その変えられないことで、大変なことになってしまい、もう人生真っ暗です。
「あー、東大でも入って一発逆転するか」とか自暴自棄になってしまいます。こんな私を独学は救ってくれますか。
解答
一文ごとにツッコミが複数必要で間に合いませんが、論点を一つだけ。
交渉ごとで代替案を持たない者は最弱です。相手がどんな酷い案を出してきても、受け入れざるを得ないからです。
まず、1年間の経験から、結婚相談所に登録して結婚相手を探すことは、あなたにとって有利な選択肢でないことはお分かりのはずです。
なのに、代替案を持っていないために、あなたは、その選択肢にしがみつかざるを得ません。
学歴は時間と資金を投下すれば変えることはできなくはありませんが、変えようがあり、まず変えるべきなのは「結婚相手を探す方法」でしょう。
独学などと大層なことを言わなくても、5つくらいの方法が普通の検索技術で見つかるはずです。
もう一つだけ、あえて付け加えれば「結婚できないと人生が終わる」と信じて疑わない男性は、より深刻なレベルで「代替案を持たない」プレイヤーです。結婚市場において最弱の立場に置かれるだけでなく、相殺できる大きなメリットがない限り、地雷案件として忌避されるでしょう。「結婚しなくても楽しく生きていけそう」という人と比べて、どちらが結婚して大丈夫な相手か、言うまでもありません。
信念は「思い込み」などではなく、生活習慣や普段の振る舞い、それらを支える社会的/身体的スキルや経験値や社会的ネットワークなど、諸々からなる成果物です。一朝一夕に変えることはできませんが、変えられない訳でもありません。
「結婚しなくても楽しく生きていけそう」という信念を持つ人は、それだけの経験とスキルとネットワークを育ててきた人です。そして、これらは、結婚したからと言って自動的に手に入るものではありません。
結婚という「一発逆転」を狙う他に、やるべきこと/できることはいろいろある、ということです。