勉強の仕方が、理解の仕方が分かりません。
質問
今まで、パッとすぐ理解できなかったものは放置してやり過ごしてきました。それでも一応大学に入れました。大学に入ると、すぐに理解できないものの割合が増えました。多分他の人からすると簡単なんでしょうけれど、私には意味不明です。今まで分からないからと放置してきたものが積み重なって、どうしようもないことになっている気がします。なんとか机に向かってみてもよく分からないので5分も勉強したら投げ出したくなります。そもそも勉強の絶対量が少なすぎるのも問題だと分かっているのですが、本当に勉強と向き合えません。気付くと本を読んだりネットしたりしてます。とりあえず何も理解しないまま手当たり次第に暗記するというセコイ方法でなんとかテストは乗り切ってきましたが、そろそろ限界です。不安でたまりません。科目自体は好きなんです。面白いな~って思うことも多いし、たまに勉強にノれることもあります。ただ、長続きしません。分からないことがあると、考えたりせずについ検索して答えを探してしまいます。例えばですが「気管支が弱い男性は不妊である確率がそうでない男性に比べて高いが、これはなぜだと考えられるか」という質問があったとして、論理的に考えればすぐ分かるようなことなのですが、考えようともせずにボーっとgoogle検索している自分に気付いてウンザリしました。こういう状態から脱却して、生き生きと(?)勉強を楽しみたいです。逆になぜか計算問題は答えを見ずに自力で解きたいです(これが勉強法としては非効率的だというのは分かってます)しかし今学期から計算が出てくるような授業はなくなって暗記の山だし憂鬱です。なんだかまとまりがなくてすみません。よく分からないものを理解するためのいい方法とかアドバイスもらえたら嬉しいです。 解答
たくさんのことをお伝えしても届かない気がするのでふたつだけ。まず勉強して何かを理解することは「分からない」と付き合うことです。次にちゃんと理解するためには「分かったつもり」を一度壊す必要があります。 「わかったつもり」を壊すと当然「分からない」状態に一旦戻ることになります。勉強から利益を得られる人は、何度でもこの「分からない」に飛び込んでいける人、そうすることで「分からない」について耐性を身につけた人です。 「分からない」についての耐性は、自分で考えることの副産物でもあります。考えれば「分からない」状態になるのはよくあることです。まずは考えてみることは、関連ある長期記憶を活性化してその後の学習が促進するだけでなく、「分からない」との付き合い方を学ぶメリットがある訳です。 きつい言い方をすれば、あなたが計算が好きなのは、いくらかの努力を費やせば確実に結果が得られるからです。考えることには、そうした保証はありません。しかしあなたが感じておられるように、ある程度以上高度な知識を学ぶためには、「分からない」ことから逃げずに挑むしかありません。
幸いなことに、あなたが感じておられる不安や憂鬱は本物です。これまでに避けて通って来られたのなら、ようやくその機会が来たのだと思います。「分からない」と付き合う心の準備ができましたら、またマシュマロを投げて下さい。