休日を設けると続けられません。完全休養はダメなのでしょうか?
質問
休日を設けると続けられません。完全休養はダメなのでしょうか?
はじめることの大切さ、続けることの大切さはよく分かりました。
ただ、筋トレを例にすると「休養日を設けましょう」など本気にすると続けられなくなります。現にできてません。
毎日筋トレするしかないでしょうか?
解答
休日や休養の捉え方に変更(リフレーミング)が必要かもしれません。
休養日は、筋トレの「中断」や「休み」ではなく、超回復を促す日=筋トレに必須のメニューの一つです。
したがって正解は、休養日もトレーニングプログラムの一部として組み込むことです。
確かに「何もしない」という漠然とした状態だと、モチベーションを維持しにくく、再開が難しくなります。そこで、休養日も「行動」として意識的に計画することになります。
# その1:部位ごとに「休養日」を設ける
毎日同じ部位を鍛えるのは避けるべきですが、毎日何らかのトレーニングを行うことは可能です。例えば、今日は上半身、明日は下半身、明後日は体幹、というようにローテーションを組むことで、毎日体を動かしながら、部位ごとには必要な休息も確保できます。
# その2:トレーニングの「儀式(ルーチン)」をつくる
たとえばトレーニングする場所や服装、開始時の決まったアクションを固定します。
そして「休養日」もトレーニングのひとつとして位置づけるために、その儀式(ルーチン)を行います。
たとえばトレーニングウェアに着替えてから、アクティブレスト( 軽いウォーキングやストレッチなど、体を軽く動かすことで血行を促進し、疲労回復を早める)すれば、その休養はトレーニングの一環として位置づけやすいでしょう。
以下は蛇足ですが
作業興奮は、作業をしているうちに気分が高揚し、作業を続けたいという欲求が強くなる心理現象です。
作業興奮状態にある時、作業を中断することは、一種の不快感を伴います。まるで楽しい映画を途中で止められるような、あるいは気持ちの良いランニングを急に中断させられるようなものです。この不快感は、休養を避け、作業を継続させようとする心理的な圧力となります。
また、完璧主義的な傾向を持つ人は、作業興奮に陥りやすいと言われています。彼らは常に高い水準を目指し、作業に没頭することで自己肯定感を得ようとします。そのため、休養を「怠惰」や「弱さ」と捉え、避けようとする傾向があります。