これまでの「事典遍歴」を教えていただけませんか?
質問
読書猿さんは事典を読むのがお好きと聞きました。
参考にしたいので、これまでの「事典遍歴」を教えていただけませんか?
解答
あまり参考にならないような気がしますが、少し書いてみます。レベル0からレベル3まで、段階に分けると以下のような感じです(スレッドに続く)。
レベル0 書籍の代わりに辞典/事典
元々本を読むのが苦手で一冊読み通せないので、通読しなくて済む辞典/事典を読むようになりました。
辞典/事典の各項目は大抵どんな本よりも短いので(昔のブリタニカのように1項目が1冊分くらいあるものもありますが)。
レベル1 紙の事典の時代(1のオーダー)
しかし家には複数冊ある「大事典」は持っていなかったので、そういう本を読むには、図書館へ行く必要があります。
そうするとよく行けても週1回なので「事典読み」とはいうものの、そう頻繁に読んでいるわけではありませんでした。
知らないことを調べるために(出掛けて行って)引く段階です。
レベル2 EPWINGの時代(10のオーダー)
画期となったのはEPWING形式で電子事典が手に入るようになったことです。パソコンのみならず携帯端末に入れて使えること、しかも複数の事典を入れておいて同時に(串刺しで)引くことができること。
これによって複数の「大事典」をポケットに入れて持ち歩けるようになり、しかも思いつくたびどこでもすぐ引けるようになりました。知らないことを調べるために(でかけていって)引く状態から、知っていることも改めて引く段階です。
辞書を引く回数は桁違いに上がりました。
レベル3 ネット事典とプログラムによる自動化(100~1000のオーダー) ←イマココ
現在はPythonでネット事典を引く等の小さなプログラムをいくつか作っていて、キーワードのリストを与えて、ネット事典をまとめて巡回してもらい、Scrapboxというサービスに登録してもらっています。
事典引き自体を機械まかせにしているわけです。
これにより、調べたいことがあれば手間を考えずに(面倒くささに挫折せず)、思いつき・連想→検索項目のリスト→悉皆的に調査までいけるので、
辞書を引く回数はさらに2〜3桁上がりました。