これからの時代は「自分」を絶えず発信して人を惹き付ける人がどんどん有利になっていくと思うのですが、私は小学生の頃から「自分の考え」を表現することが非常に苦手でした
質問
これからの時代は「自分」を絶えず発信して人を惹き付ける人がどんどん有利になっていくと思うのですが(ブロガー、YouTuberなど……)、私は小学生の頃から「自分の考え」を表現することが非常に苦手でした。
社会人になった今でも、発信して共有したい(共有する価値のある)「自分」がある気がしないのですが、今後どうすれば良いでしょうか?
①インプットを続けて、自然と「自分」を発信したくなるのを待つ
②多少無理にでも「自分」を発信する行動を始める
③「自分」を発信しない生き方であと半世紀生き抜く
解答
「自分」を発信するというのは悪手だと思ってます。ごく限られた天才でもない限り、早晩枯渇する。後はファンの囲い込みと自己演出の繰り返し(実はこれは天才にも必要ですが)→逆張り炎上狙いの道まっしぐら。 (次の記事の「私小説家」の末路が、ネットで「自分」を発信している人達のそれにならなければいいのですが)。
じゃあお前はどうなんだ、と問われると、できるだけ「自分」や「個性」を出さないようにしています。
これ自体は好みの問題で、自分を押し売りしてくる書物やブログや動画が好きでない(そんなのに時間つかいたくない)からなんですが。
「私」を消すと、世界全部が、人類がこれまで積み重ねてきた知的営為のすべてが、自分の〈持ちネタ〉になります。もちろん現時点では、そのほとんどを知らないわけですけども、可能性としては、ある。自分の貧しい経験や現有知識に限らなくてもよい訳で、この方が長続きするだろうと踏んでいる訳です。