「墓石はただの石です。僕は蹴ることができます」
質問
「墓石はただの石です。僕は蹴ることができます」「自分は実践しないことを言ってるだけ。実践するかは聞き方次第」と、ダイヤモンドオンラインの読書猿さんのコラムの関連リンクによく出てくるインフルエンサーが発言しました。
その方、よく存じられてると思うので、この方はどんな方かご説明頂けませんか?
解答
後者の発言は日本語として意味不明なので、前者についてだけ。
「墓石はただの石です。僕は蹴ることができます」の、どこが気持ち悪いか。
墓石はもちろん、ただの石も、ヒトはわざわざ蹴りません。
どちらも蹴る意味がないし、墓石にいたっては誰かの感情を害することが予想されるからです。
「石を蹴る」という行動に何か意味があるとしたら、それは実用的なものではなく、何らかのアピールです。
なので、この発言は「私は他人の感情を害することをわざわざします。そのことで心痛めることのない人間です」という宣言です。
古典的なチンピラが、わざと物を破壊したり、弱い立場の人を苦しめたり、道徳的に非難されることをわざわざやってみて、周囲の人間を怖がらせる仕草とおなじです。
チンピラがわざわざそうするのは、自分が「人に嫌がられることをしても罰されない権力者」であることをアピールするためです。
もちろん、本当の悪役や権力者にはそんなアピールは不要だし、副作用も強いので使いません。