企業SNSのヒント2021(初稿:2021/10/25)
利用しているSNSの種類
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お勤め先、もしくは自身がおこなっているビジネスではどのSNSを利用しているかお聞きしました。上のグラフは、ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較したものです。(toCビジネスモデル:BtoC・GtoC・DtoC、toC以外のビジネスモデル:BtoB・BtoE・BtoGとする)
主要なSNSについては、「toC以外」の方が「toC」のSNS運用担当者よりも、「Twitter(ツイッター)」の利用率が7.4ポイント高く、反対に「Facebook(フェイスブック)」は8.6ポイント低い結果となりました。
一方で、「toC以外」のSNS運用担当者は「TikTok(ティックトック)」や「YouTube(ユーチューブ)」の利用率が「toC」よりも、それぞれ4.0ポイント・6.2ポイント高いことが分かりました。
対法人ビジネスの方が幅広くSNSに挑戦しており、特に動画を扱うSNSに積極的であることが分かります。
dp9としては「toC以外」(toB→クライアント獲得、toE(Employee)→既存のメンバー間の交流を深めるand新入生の誘引)に着目すれば良いと思う
やっぱりTwitter強い
Twitter、体系的なマーケティングノウハウが他のSNSに比べて得にくいんだよな・・・
SNSのフォロワー数
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お勤め先、もしくは自身がおこなっているビジネスのSNSのフォロワーは何名かお聞きしました。上のグラフは、ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較したものです。
両者とも300名未満が最も多く約40%となり、全体を通してフォロワー数の比率も同程度でした。
ここでは、ビジネスモデルが「toC以外」だからSNSのフォロワー数が伸びない、といった傾向はみられませんでした。
dp9のTwitterフォロワー数1,031人はかなり健闘している、資産として活かしたい
toBマーケティングはtoCのそれとは分けて捉えられがちだが、本質はさほど変わらない(toC向けの手法はtoBに応用できる)
SNSの投稿内容
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SNSの投稿内容として、あてはまるものをそれぞれお聞きしました。上のグラフは、前掲した設問【利用しているSNSの種類】にて「toC以外」のSNS運用担当者の利用率が高かった「Twitter(ツイッター)」「TikTok(ティックトック)」「YouTube(ユーチューブ)」の回答結果を示しています。
インスタのデータが無い・・・泣
中でも「TikTok(ティックトック)」は、「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者でその投稿内容に大きな違いがありました。
「toC」は、他の「Twitter(ツイッター)」「YouTube(ユーチューブ)」と同じく、「自社新商品・自社新サービス情報」の投稿が最も多く、そこに「自社商品・自社サービスの情報」が続いています。
しかし「toC以外」は自社の情報だけでなく「ノウハウ・お役立ち情報」「購入者・ファンの紹介」を投稿する割合が30%前後と、その割合は前者と比較してそれぞれ6.6ポイント・9.2ポイント高い結果でした。
「ノウハウ・お役立ち情報」を提供することで、自社の提供する価値をユーザーが自分のこととして考えやすくなる、「購入者・ファンの紹介」はファンベースマーケティングの手法
「toC以外」のSNS運用担当者は、「TikTok(ティックトック)」の場合はその特性に合わせ、内容をよりライトなものに、よりユーザーが共感できるコンテンツを用意しているのかもしれません。
toCと違いtoBで対象となる企業は「差別化のためのブランドストーリーを持たなければならない」のが特徴だと思っていて、大手の代理店ではないところに頼む場合、価格の他に「自社のブランドストーリーを生かしてくれそうだ」というところが選定の要件として大きいのではないか思っている
具体的なモノを売っているわけではない、かつデザインコンサルファームと競合しうる高いクオリティを担保しているdp9にとって、同業他社との差別化ポイントは「ブランドストーリーへの共感しやすさ」だと思っている
↑この辺、まだ言語化しきれていない
この「ブランドストーリー」を伝えるメディアとして動画が有効なのではないか
あと単純に静止画に比べて動画の方が印象に残りやすい(個人的感想)
動画やりたいけどキャパのある人・・・?
同じく動画を扱う「YouTube(ユーチューブ)」は、「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者どちらも、「Twitter(ツイッター)」と同じく自社商品の情報やニュース等といったやや硬い内容を投稿する割合が高いことが分かりました。
さすがにYouTubeをやるキャパ は無い
SNS運用のKPI
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SNSのKPIをお聞きしました。上のグラフは、ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較したものです。
両者のKPI設定に大きな違いはなく、「フォロワー数・友だち数の増加」が最も多く約40%を占め、そこに「リーチ・インプレッション数の増加」が続く結果となりました。
dp9のTwitter、現状「フォロワー数の増加」をKPIとすることが効果的に機能するのか?=確実に情報を受け取ってくれる「良質な」フォロワーがどれだけいるのか?という疑問がある
そうすると、Twitterの「リーチ・インプレッション数の増加」「noteページビューの増加」を中心に見ていくのが良さそう
唯一あった大きな違いとしては、「toC」のSNSではそもそもKPIを設定していない運用担当者が約30%いたことではないでしょうか。ビジネスモデルが「toC」の場合、KPIを定めた戦略的なSNS運用がおこなえていない場合が多いようです。
Promotion Worksの枠組みではOKRの一環として当然KPIを導入することになる
SNS運用におけるKPI達成
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SNS運用のKPIは達成できているかお聞きしました。上のグラフは、ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較したものです。(KPIを設定している担当者のみ回答)
「toC」「toC以外」どちらも、「達成している」「やや達成している」と回答した方は半数を大幅に超えました。
また、前者は65.3%、後者は73.8%とその差は8.5ポイントとなり、「toC」のSNS運用担当者の方がSNS運用に対する課題感が強い傾向がありそうです。
SNS運用で力を入れていること
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SNS運用について、力を入れていることをお聞きしました。上のグラフは、KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較したものです。
多くの担当者が、「フォロワーとのコミュニケーション」に最も力を入れていることがわかりました。その割合は「KPI達成している運用担当者」で最も高く73.0%となり、「KPI達成していない運用担当者」の30.8%と42.2ポイントの差となりました。
「フォロワーとのコミュニケーション」については後述
「KPI達成していない運用担当者」「ややKPI達成していない運用担当者」の回答で注目すべきは、「内容(ネタ)の作りこみ」に力を入れていると回答した割合が比較的高いことではないでしょうか。前者は24.4%と、6.4ポイント差で「フォロワーとのコミュニケーション」に続き、後者にいたっては37.5%で「フォロワーとのコミュニケーション」と並びました。しかし一方で、「投稿後の分析」「フォロワー分析」は「内容(ネタ)の作りこみ」よりもはるかに低い割合にとどまっています。
ネタの作り込み=その投稿を通じてブランドストーリーをいかに伝えるか
先行して「内容(ネタ)の作りこみ」をおこなうのではなく、まずは今いるフォロワーの分析や、投稿一つひとつを検証・分析することに重点を置いてみても良いかもしれません。
フォロワーに合ったストーリー、ストーリーに合ったフォロワー
優先順位としては前者が高いということ
フォロワーからのアクション
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フォロワーからのアクションとしてあてはまるものをお聞きしました。上のグラフは、KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較したものです。
「定期的にコメント・返信をしてくれる」割合について、「ややKPI達成している運用担当者」「ややKPI達成していない運用担当者」「KPI達成していない運用担当者」がそれぞれ約30%であるのに対し、「KPI達成している運用担当者」は60.1%と、圧倒的に高いことが分かりました。
前掲した設問【SNS運用のKPI】では、「エンゲージメント数・率の増加」をKPIに設定している割合は20%強と、高くはありませんでした。しかし、運用が上手くいっているSNSでは、KPI達成に向けた動きをする中でフォロワーの積極性も同時に高められていることが分かります。
フォロワーへのアクション
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フォロワーへのアクションとしてあてはまるものをお聞きしました。上のグラフは、KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較したものです。
KPIを達成しているほど、フォロワーへ「定期的にコメント・返信をしている」「定期的にいいね・保存をしている」と回答した割合が高くなっていることが分かります。「KPI達成している運用担当者」はどちらのアクションも約60%、「KPI達成していない運用担当者」はどちらも約30%と、その差は約2倍でした。
一方「フォローバックしている」率は全体的に大きな変化はなく、「ややKPI達成している担当者」「ややKPI達成していない運用担当者」「KPI達成していない運用担当者」でそれぞれ約20%の割合にとどまりました。しかしこの点においても「KPI達成している運用担当者」は25.2%と、割合は最も高くなりました。
やはりSNSでフォロワーを伸ばす・フォロワーからのアクションを望むのであれば、こちらから能動的にコミュニケーションを取ること・アクションを同じように返してあげることが重要だといえます。
フォローバックが難しい場合でも、積極的にいいねすることでSNS運用の改善につながるでしょう。
ファンベースマーケの基本。
日本におけるSNSファンベースマーケの先駆といわれる鹿毛康司氏(雪印→エステーを経て現在は独立)のTwitter。少々極端な例だが、鹿毛氏主導のエステーのマーケ手法については一度まとめる価値がある SNSの投稿頻度
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SNSの投稿頻度としてあてはまるものをお答えください。(SNSアカウントが複数ある場合最も頻度が高いものを回答・SNSアカウント担当者が複数いる場合、自身の投稿頻度ではなくアカウントとしての投稿頻度を回答)
全体の結果を見ると、1日に1回以上投稿をする割合は40.2%でした。
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一方、KPI達成している運用担当者の投稿頻度をみると、1日に1回以上投稿をする割合は76.7%で、その内訳も「1日に複数回」が44.2%と、極めてアクティブであることが分かりました。
投稿頻度もまた、SNS運用の成功に必要な要素だといえます。
単純に更新大変じゃない?
高頻度の更新のためにはある程度ストックが必要、数ヶ月単位で準備する必要がある
高頻度の更新ではなくても、現状のようにイベント毎の投稿ではなく、投稿頻度を一定にする必要はある
SNS投稿の文体
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SNSの投稿の文体に近いものとして、あてはまるものをお聞きしました。(SNSアカウントが複数ある場合、最も利用しているものについて回答)
回答者は、絵文字・顔文字の使用例(※1、※2)として上の2枚の投稿例画像を見たうえで回答しています。上のグラフは、KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較したものです。
やはりビジネスアカウントであるため、ですます調の文体が最もポピュラーでした。KPI達成している運用担当者の回答を参考にすると、ですます調であっても絵文字・顔文字は必須ではなく、一切使わなくても問題ないことが分かります。また、「KPI達成していない運用担当者」は「文体を統一していない」割合が10.3%であることを踏まえると、文体の統一は必須であるといえるでしょう。
文体に関してはマニュアルを用意する必要がありそう
ぶんちゃん(さん)作のnote表記統一に関するドキュメントがあるみたいなので、それに加筆していく形で整備するとか
参考になりそうな書籍
ハッシュタグ利用
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投稿の際にハッシュタグをつけるかお聞きしました。上のグラフは、KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較したものです。
KPIを達成しているほど、ハッシュタグ使用に積極的であることが分かります。「KPI達成している運用担当者」は「いつも制限ギリギリまでつける」割合が37.4%と、他の担当者より圧倒的に高くなりました。
どのハッシュタグを付けるかは、ターゲットの興味・関心に合わせしっかりと検討する必要があるため、一概に数が大事とはいえません。しかし、ハッシュタグを活用することが、SNS運用の成功の手助けとなることは間違いないでしょう。
「ハッシュタグは上限いっぱいに」、本当に有用だったんだなあ・・・
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調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~69歳の男女で、お勤め先もしくは自身がおこなっているビジネスにおいてSNS運用を担当している方(toCビジネスモデル(BtoC・GtoC・DtoC):500名、toC以外のビジネスモデル(BtoB・BtoE・BtoG):500名)
有効回答数:1000名(toC:500名、toC以外:500名)
調査実施日:2021年10月7日(木)~2021年10月11日(月)
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