私のための世界/経済
極めて特殊な仕組みを用いている。
この国においては最低限の衣食住を仕事することなく保証されている。
それらは国営企業である・・・によって提供されていて、限りなく人間を用いられない。
機械的に提供される生命維持装置とも言える存在である。
とはいえ生産量に比較的寄っているので、生きることはできるがそれでしかないという具合。
豊かになるためには自分が誰かを豊かにしなければならないという、価値の物々交換が形成されている。
配給を受ける権利は貨幣にも変えられるので、ワングレード上の衣食住のために働くという考え方は変わっていない。
この仕組みによって、「人は豊かになるために働く」ということが当たり前の社会が生まれた。
無理に社会が雇用を維持する必要がなくなったこともあって、非常に作業の自動化が進んでいる。
特に教育については学校も教室もあるが教員が直接指導することが減り、人を求めるなら私学に行くというのが一般的になっている。
一方で芸術やエンターテインメントといった生活を豊かにするという分野が活発化していたり、アイデアを形にしようと取り組む革新的な人間が活発に活動していることで世界的にも注目を集めていたりする。
エンターテイメントで言えばディズニーリゾートとかハウステンボス、USJのようなテーマパークが栄えていて、まるでひとつの世界を形成するようなものが多い。
かなり強い資本主義であるため、学ぶことができない人間にとっては最低保障以上の生活に手を伸ばすことしかできないという構造上の欠陥は間違いなく存在し、自然淘汰に任せているのではないかという陰謀論も、あながち間違いではないと思われるほどである。