ダイエットに対する理性感情行動療法のABC理論の援用
ダイエットに関して、合理的な信念、非合理的な信念をリストアップしてみました。
理性感情行動療法のABC理論を援用して、ダイエット(減量)におけるABC理論を考えます。
理性感情行動療法では、
A:Activating event(出来事)
B:Belief(信念、固定観念)
C:Consequence(結果)
の流れがあります
AがいきなりCにつながるのではなく、Aがあって、それがBによって解釈されて、Cにつながると見ます。
それをダイエットに援用すると
A Activating event or Appetite 出来事または食欲
B Belief 信念
C Calorie カロリー
となります。
食欲があって、それが信念によって解釈されて摂食行動に違いが生まれ、カロリーにつながると見ます。
というわけで間の信念をリストアップしてみました。
合理的、非合理的の定義は、体重を減らす方向に働く信念は合理的、体重を増やす方向に働く信念は非合理的、です。
非合理的な信念
irrational belief
カロリー収支論は神話だ
一日三食食べないといけない
食事を抜くのは悪いことだ
体重に対して、カロリーは量よりも質が重要である
夜食を食べると同じものを昼間食べるのに比べて極度に太る
力士は一日二食だから太っている
余分なカロリーはすべて運動で消費できる
筋トレをすればいくら食べても大丈夫
肉はいくら食べても太らない
痩せるにはジムが有用だ
体重は一点で認識できる
水道水は健康に悪く、汚く、まずい
朝食を抜くと太る
必ず満腹にならなくてはいけない
満腹でないと寝れない
筋肉痛にはなってはいけない
歩くのは苦痛である
糖質は毒である
短い距離でも公共交通機関を使うべきである
合理的な信念
rational belief
体重の増減はエネルギー保存則に支配される
保存則に依存している
食事を抜くとは食事を抜くだけのことである
良い悪いはない
摂取カロリーに対する影響はマイナス(減る)であると想定できる
断食は減量に効果的だ
消費カロリーよりも摂取カロリーを重視するべきである
一般に流通している食品に良い悪いは想定しなくて良い
体重は範囲で認識すべき
歩くのは楽しい
水道水はうまいし安い
必ずしも満腹にはならなくてよい
筋肉痛を愛している
朝食を抜くと摂取カロリーが減る
肉を食べすぎると摂取カロリーが多くなって太る可能性が高い
糖質は栄養の一種である、うまくて幸せな気分になるけどたくさん食べるのはよくないので控えめに
痩せるのにジムへの課金はほぼ必要ない
短い距離を徒歩で移動すると、交通費が浮く
自分の意見と合わないダイエット本を読むとき、その本が採用している信念をチェックすると、読みやすくなるかもしれません
自分と意見の合わない本からもなんらかの教訓が得やすくなるかもしれません