fediverse2020
ミスキー・マストドン・プレロマ使い分けメモ
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2018年ぐらいにマストドンを見つけて、そこから泥沼のようにハマり、今はミスキー、マストドン、プレロマの三つのfediverseサービスを使っています。使い分けというほどでもないのですが、それぞれにそれぞれの文化があり、それぞれにそれぞれの私の人格がある気がするので、今の所感をメモしておきます。ただの振り返りで特に役に立つ情報はありません。
お品書き
1. 私のSNS遍歴
2. Fediverseの入り口 マストドン (Mastodon)
3. ミスキー (Misskey) へ移行
4. ミスキーで自鯖まで建ててしまう
5. プレロマ (Pleroma) も始める
6. マストドン、ミスキー、プレロマそれぞれ
7. ネット人格の形成(模索中)
8. 結論:色々使うのが楽しい
1. わたしのSNS遍歴(年代はだいたいです)
チャット部屋(~2005)
mixi(2005-2010)
Twitter, Facebook, LINE (2010-2014)
LINE (2014-2016)
Facebook, WhatsApp (2016-現在)
Instagram (2017-現在)
Fediverse (2018-現在)
大体小学三年生ぐらいで初めてインターネットというものに出会い、五年生ぐらいに家にもパソコンとネットが導入されたぐらいでしょうか。最初はチャット部屋(まさに今のfediverseと似ている感じ)に入り浸って知らない人と会話していました。確か当時私がいたところは何かのテーマ(例:漫画)があるところか、住んでいる場所(例:関西)みたいな縛りがあるところだった気がします。オフ会とかも行ってました(中学生だったからどう考えても馴染めてなかった気がするけど楽しかった)。振り返るとこんなに早くからリアルとは違うネットの友達という概念が自分にあったんだなと思いました(今つながりのある人はいないけど)。
そのうちにmixiが流行りだし、誰も彼もがmixiにアカウントを持ちはじめた頃に私も作りました。確か初期は招待制だった気がするけど私は誰に招待してもらったんでしょう(ネットの友達かなぁ)。主に高校時代の日記&交流場所だった気がします。だんだんネットの友達とも遊ばなくなり、SNSはリアルの交友関係の延長線上という立ち位置。 大学に入ってからはmixiもだんだん使わなくなり、その代わりにTwitterやFacebookを使いはじめました。結局SNSって周りの使用者が多いかどうかが肝なんですよね…特にリアルの友人との交流手段として使う場合には自分の意思で使うものを決めるというよりは、周りが使っているものに登録するという感じでした。そのうちにLINEでの連絡がほとんどになった気がします。 もはや理由も忘れてしまいましたが、何かが嫌になったのでTwitter、Facebook二つともアカウントを消しました(失恋とかだと思う)。それなりにSNS中毒だった気もしますがしばらくしたら完全にSNSのことは忘れ、最低限のLINEだけ使う生活になりました。当時働いていたところが京都の一乗寺というところで、そこではオフラインの生活が充実していた&SNSで生活を売るような人々に対して軽蔑する雰囲気があった(苦笑)ので、毎晩飲み歩いて時間が過ぎて行きました。あとは忙しくて時間的余裕がなかったのでゆっくりSNSに浸ることが難しかったのかもしれません。
2016年の秋からヨーロッパ(イギリス)に移住して、2020年の冬現在もヨーロッパ(オーストリア)住んでいるのですが、そこで一旦いろんな人間関係がリセットされたということもあり、ついでにLINEも勢いで消しました。なので今日本の人で連絡先がわかるのは、いきなりLINEを消した無礼な私のこともわかって連絡をくれた少数の高校・大学の友人だけです。ヨーロッパに来たらFacebookやFacebook Messangerで連絡を取る人が多いので、登録したくなかったけど新たにFacebookアカウントを作りました。WhatsAppも似たような感じ。 Instagramは昔にも使ったことがあったけど私の周りに使ってる人がいなかったのでやめて、ヨーロッパに来たので写真の記録用にと思って使いはじめました。若い人はこのメッセンジャーでやりとりするのが主流らしいですが、私の場合はSNSというよりかは写真のポートフォリオみたいな場所になっています。 海外(目的は留学:私は大学院生)生活は楽しいのですが、なかなか孤独でもありまして、大学の公用語が英語だからあらゆることが英語で表現させられるし、外に出たら知らない言葉ばっかりだし(過去に住んだところではハンガリー語、ドイツ語が公用語だった)、日本人の知り合いもほぼいないので日本語を使う機会もなく、何かしら日本語での交流場所を求めていました。自分でブログをはじめたりもしましたが、もっと日常的な会話ができる場所という点でマストドンがドンピシャだったと思います。 さて本題… :3c
2. Fediverseの入り口 マストドン (Mastodon)
マストドンのことをどうやって知ったのかはあやふやですが、確かネット記事でホリエモンが使ってる新しいSNSというのを見て、調べたような気がします。Twitterの代替みたいなサービスかなと思ってよくわからぬままに登録したのですが、たまたまその時いたじぇいとピエロさんに囲まれてそのまま住みついてしまいました。 最初は王道のmstdn.jpから入り、その後度々アカウントを消しながら末代に行ったり、ふぇれ荘に入荘したり。その他、私信(閉鎖)、ゴロツキ鯖にもお世話になりました。英語のアカウントも作った気がするけど当時英語力不足で住みつけなかったのでどこに作ったのかもはや覚えてません(確か一つはniu.moeかな…)。現在アカウントがあるのはふぇれ荘とまめもどんです。 3. ミスキー (Misskey) へ移行
そもそもマストドン=分散系SNS(fediverse)だと思ってたので、ミスキーという新たなサービスがあるということを理解するのに時間がかかりました。しかし長くやってると、いろんな人のプロフィール欄を見に行ったりして、UI(ユーザーインターフェイス)が明らかに違うところ(のちにミスキーやプレロマと知る)があったので、徐々にマストドンだけではなく色んなサービスがあるんだなと認識しました。 マストドンに長く入り浸り、本当に生活が辛くて(研究が嫌なのか、英語が嫌なのか、多分両方)そのうちパソコンを開いたらずっとTLを追うみたいな生活になりました。多い時は一日500投稿ぐらいしてた気がします。研究上パソコンに向かわなければ作業ができないので、プログラミングとか論文を書いている合間にずっとマストドンを見るようになりました(というかマストドンの合間に研究していたと言っても過言ではないですね)。ここまで浸ってるとSNSにも何か新しい物を求めるようになったというか、全くわかりませんが多分単なる好奇心でミスキーにアカウントを作りました。
確か最初はマストドンと比べてUIが複雑なのであまりいいイメージがなかったのですが、独自のリアクション機能やミスキーの人々を知るようになってからは、なんだかこちらの方が心地良かったのでそのまま移行しました。先ほども書いたようにマストドンにもアカウントはありますが、メインはミスキーという感じです。最初は一番大きいインスタンスのmisskey.xyz(閉鎖:ioの前進)から入り、まめすきー(閉鎖)に移り、今はこみゅすきー、月、ネットワーク。とひとりすきーにアカウントがあります(こみゅすきー以外はあまり使ってないけどミスキーにはアカウント削除機能が(今のところ)ないので放置してます)。 4. ミスキーで自鯖まで建ててしまう
分散系SNSらしく、ユーザーの私もこんな感じで徐々に分散していったのですが、二年ぐらいして人間関係が出来上がってくると、どこのインスタンスにいても同じというような状態になりました。別にfediverseで有名人というわけではありませんが、新しいインスタンスに言っても大抵既に私が知っている人が一人や二人はいるような感じになったので、ユーザーとしてはある程度やり切ったのかなという気持ちになりました(とはいえたまに連合TLを見ると知らない人だらけだからそれは嘘)。興味半分でやってみようと思ったのが、自分のインスタンスを建てることでした。 5. プレロマ (Pleroma) も始める
マストドンもミスキーもやり尽くして、自鯖まで立ててしまったらもうやることもないなという感じだったのですが、これだけ色んなアカウントを持つと、それぞれフォローする人を変えることで独特なTLを作ることにハマりはじめました(必然的にフォロバしないことが多いので反感を買われる場合もありますが、まぁSNSは自由な場でいいはずですよね)。
自鯖は主にミスキーの人と外国人(日本語が母国語でない人)をフォローしていたら、海外の方(特にプレロマユーザー)とどんどん繋がて始めて、プレロマにも興味を持ったという流れです。ミスキーも開発者のsyuiloと仲良くなるとさらにミスキーが近く感じられて面白くなったのですが、同じようにプレロマも開発者のlainと仲良くなって親しみを覚え始めたという感じです。 長らく英語のインスタンスは苦手意識があったのですが(当たり前だけど母国語と同じようには話せない)、流石に海外に長くいるせいか徐々に英語で投稿することも躊躇いがなくなってきたちょうど良い時期だったというのもあるかもしれません。今はfedi.absturztau.beで英語かドイツ語(練習中)で話しています。 6. マストドン、ミスキー、プレロマそれぞれ
この三つがどう違うのかと言われると、開発してる人からすればそもそも言語も仕組みも全然違うわいというツッコミがきそうですが、ユーザー側からするとあまりよくわからないです(ごめんなさい)。UIが違うのはわかりますが、基本的にはTwitterみたいな感じで自由に投稿できて他人が自由に反応(お気に入りやコメント)するんじゃないのと思っています。
この基本的は仕組みの中で個性を出しているのはミスキーのリアクションでしょうか。Twitterやinstagramでお気に入りは一種類のリアクション(例えば⭐️や❤️)しかないように、マストドンもお気に入りは⭐️しかありません。しかしミスキーでは標準絵文字+カスタム絵文字でリアクションができるので、リプに頼らない独自のコミュニケーションが取れます(プレロマも標準絵文字のリアクションが使えます)。
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ミスキーとプレロマにはマストドンにないチャット機能がありますが、しかしマストドン、ミスキー、プレロマには共通してDM(ダイレクトメッセージ)があるので、これをどのように使い分けたらいいのかは正直謎です。チャットの方が見やすいですけどね。
それ以外の超ざっくりとしたユーザーに対する個人的印象は、マストドンはユーザーも多いので特色はそれぞれのインスタンスに行かないとわからないと思うのですが、私のフォローの印象だとSNSヘビーユーザーが多いのと、年齢層と職業が幅広くて一言にまとめづらい感じです。もちろん専門に特化された方もいますが(プログラミング、アニメ、漫画など)、一方でなんでマストドンやってるんだろうというオタクっぽくない(?)人やライトユーザーが多い印象。ミスキーは十代後半から二十代ぐらいで、何かしら物作りをしている人が多いと思います(プログラミング、音楽、絵など)。プレロマは一つのインスタンスしか経験していないので何とも言えませんが、今いるインスタンスの印象はほぼ皆が(日本の)アニメ・漫画好きで、プログラマっぽいガッチガチのオタクが九割という感じです。プレロマはUIもなんとなくプログラマに好まれそうな気がします(いやわからないけど)。ちなみにミスキーとプレロマは割と自由にUIのカスタマイズ(配色の変更、背景画像の設定など)ができます。
7. ネット人格の形成(模索中)
これだけSNSをやり込んでいるとアカウントによって自分がちょっと違うなと思い始めます。使っているアイコンを変えているというのもあるかもしれませんし(今はゆゆ式の長谷川ふみアイコンに統一してるけど)、フォローしている人が違うのもあるかもしれませんし、言語の違いもあるかもしれません。※ただし他者(フォロワー)からどう見えているかはわかりません、流石に全く違う人物と思われるほど解離してないはいないと思います(願望)。
何が要因でどのように人格形成に影響するのかを考えるのも楽しいのですが、私がfediverseで過ごして思ったのは、fediverseのおかげで色んな自分を模索することができるようになったんじゃないかなということです。色んな人が色んなところで書いている
1) 自分でインスタンスを選べる・さらには自分でインスタンスを建てれる
2) 分散しているので炎上しにくい
この二点のおかげで匿名性が高い=リアルの私とは距離を保てるという点でしょうか。今まで見たところ本名をアカウント名として、あるいは本当の顔写真をアイコンとして使っているはかなり少なく、それぞれがリアルの私とは離れた人格を作っているような気がします。嘘の人格という意味ではなくて、外見、職業、年齢などに縛られずに振る舞える人格というイメージです。
私は比較的個人情報を曝け出しているので、私の投稿をよく読めばどこの国のどの大学に行っていて、私の本名、顔写真、出身大学や指導教員が誰まで特定できると思いますが、それでもフォロワーへの信頼と分散しているという安心感(?)からか適度にリアルから持ってきた独自性をアカウントに足しつつネットの私を作っているような感覚でやっています。私の場合は自分の外見にコンプレックスがあるのとあまり学歴で良い印象を持たれたことがないので、これらがまず最初に表に出てこないだけでリアルの私とは違う人格(=ネット人格)が出来上がっているなと思います。とはいえオフ会もしてるし、会ったことがなくても仲の良い人はこれらの情報を手に入れていると思いますが、初対面でこれらの情報があるかないかで大分印象が違う気がするんですよね(わかんないですけどね、まだ模索中)。
なんとなくネット人格というとネガティブな印象があるかもしれないですが、リアルの生活とネットの生活をうまくリンクさせることで新しい形の自分とか人間関係が作れないかなぁとちょっと楽しみにしてます(既にたくさん失敗してますけどね、失敗は成功の元らしいのでまぁ)。
8. 結論:色々使うのが楽しい
あれこれ書きましたが私は今のところfediverseをとても楽しんでる状態です。アカウントが一本化していた時代(初期〜中期)は精神的に辛い時に逃避先として入り浸りすぎて、結果よくない人間関係を作ったり自分自身が嫌いで辛かったこともありましたが、自分も分散し始めると注意が程よく分散し始めたような、ネットだけじゃなくてリアルの生活もちょっとずつ充実し始めた感じです。SNS中毒は危険みたいな記事も多いのでやめた方がいいのかなぁと思うこともしばしばですが、今のところは楽しいうちは楽しんだらいいかなと思ってます。まぁ、ネットにすぎてリアルの生活がおざなりになっているのは否めませんが、どうせコロナで誰にも会えないのでしばらくはこのままでいいかな。
2020.12.06 まめつこ