日記10/28
①行動
9時に起床。床で寝ていた。昨日残してしまった課題を大急ぎでやる。
難しい。そもそもスピンについて、理解が非常に浅い。電子の角運動量についての議論から発展して出てきた量子数であるので、なんらかの回転に関する物ではあるけど、実際のところ何かが回転しているという訳でもない。原子核に対する電子の起動もしかり、量子力学が適用できる範囲の物理はマクロの考え方が通用しない。
特にスピンなんてものはシュテルン・ゲルラッハの実験によって分かった矛盾を解消する為に仮置きされた量子数なので、物理的な実体が伴っていない気がする。
結局最後の方の問題は残してしまった。まあ、どうせ他の人も解けていないだろう。
緑のたぬきと、食パンを食べた。昔カップのラーメンを腐した気がするが、これは別だ。汁も十分に美味いし、麺もうどんのニュアンスが確かに感じられる。
なぜこうもクオリティが違ってくるのだろうか。やはり豚骨や鳥ガラの出汁を粉末にするという時点で良くないのか。
あの名店の味を再現!と謳っているものも総じてまずいので、ラーメンとカップの形式を接続する部分に致命的な欠陥があるとしか思えない。
大学に行く。問題を取ってさっさとラウンジへ行った。休憩がてら少し日記を書く。弱男祭りについて書いた。
書いていると、席の後ろを学生が通り過ぎていく。彼らは早稲田祭に行くのだろうか。ふと気づいたが、もう3年生なのでキャンパスを歩いている学生の半分は自分の後輩になる。自分の様に取り返しがつかなくなる前に、彼らには学生生活を楽しんでほしい。
こんな感じで名前の無い不特定多数の幸せを願う事が増えたが、不思議なことに周りの名前を持つ人間に対して幸せになってほしいとは全く思えない。むしろ、不幸になってほしいとさえ思っている。
課題をやるが、全然分からない。電磁気学Cを受けていないからだろうか。電気系に進む気はあまり無いのでこういうものはパスさせてほしい。電磁波の何がそんなに愉快なのか。
前々から気づいてはいたが、電磁気学という分野が好きではない。分極とか何とかの議論が小賢しくて、その時点で諦めてしまった。量子力学も好きではないので、今のところ物理全てが好きではない。
バイト。最近は補充が多い。補充物は大体同じ客の物が一気に並ぶので、本のジャンルや作者が似通っている。
今日の補充物は異様に教養系の本が多い。まあ、文庫の小説を大量に持ってくるよりもかっこいいと思う。最近では教養という言葉がネタとして扱われることが多く、実際茹で豆も教養というものには忌避感を抱いているけど、結局教養に類する何かは今後の人生を生きていくうえで絶対に必要になってくる。
Xでその手の人間が叩かれているのは、結局教養を教養として摂取しているその姿勢だろう。この場合、いかに純粋な欲求の元に教養を手にするかというのが我々の問題となる。自分をどうやって騙すか、そこが重要だと感じている。
帰宅。帰りが遅くなったのと、朝から頭脳と肉体を使ってきたので疲れてすぐ眠ってしまった。