IIの使い方
Key:Cの場合、Dになります
IIはワクワク感や期待感を表現するコードだと感じます。
主な使い道は、Vへのドミナントモーションです。
この場合は7thを入れてII7にすると効果を感じやすくなります。
例えばこんなコード進行を考えてみましょう。
Key:Cにおいて
Dm7 D7 G
ディグリーネームでは
IIm7 II7 V
となります。
実際に弾いてみてその雰囲気を確認してみましょう。
非常に明るく前向きなニュアンスを感じましたか?
気に入ったらぜひご自身の楽曲に取り入れてみるとよいでしょう。
少し脱線しますが、D/C (DだけどベースはC)を使って、C→D/Cのコード進行はとてもキラキラした浮遊感があります。このオンコード、おすすめです。
以下は理論的な解釈になります。興味ない人は飛ばしてください。
II, II7がこれほど前向きなニュアンスを出す理由は次の2点によるものです。
第3音が作り出す増4度の響き
Vの明るく活発な響き
上のコード進行では、II7がF→F#→Gというクリシェを構成しています。 (Cから見て)増4度のF#が持つ不安定な響きは、完全4度であるFから引き上げて使うことで強い期待感を表現します。
緊張感の解決先のVは非常に明るい響きがすることも、大きい期待感につながっていると思われます。