III(vi)の使い方
同じ機能として、短調の場合はviになり、だいたい同じ機能となります。
とはいえ大文字の方だけわかれば問題ありません。
IIIはメジャーコードとは言え、それが醸す緊張感は不安を感じさせます。
IIIはもっぱらIII → VImのドミナントモーションに使われます
7thを入れてIII7として使うことも多いです。
7thを入れた場合はさらに強い不安感を感じさせます。
Key:Cで言うと
E7 Am
になります。
独特の緊張感を持つ響きがあります。
IIIではハーモニックマイナースケールやメロディックマイナースケールが使えます。
バッハなどのバロック時代の短調を彷彿とさせる暗い響きではありますが、
ポップスやジャズにも割とよく出てくるスケールです。
メジャーコードなのに不安感がある理由は、IIIの長3度が増5度になるからです。
これに関しては短調で考えた方がわかりやすいです。
Key:Amのとき、ルートであるAの音の半音下(導音といいます)のG#は、半音上のAに解決しようとする、強い緊張感があると感じると思います
III(=vi)であるEの長3度はまさにG#であり、強い緊張感を持っています
G#が半音上のAに解決しようとする動きが、E7→Amというドミナントモーションの効果を高めてくれます。