Bitwig Waves V15.5にアプデしたらV15.0が読み込めなくなったときの対処法
Waves CentralでV15.0のプラグインをV15.5にアップデートすると、Bitwigのプロジェクト上でV15.0のWavesプラグインを挿していた箇所が正しく読み込めなくなります。
https://scrapbox.io/files/67d993b0baea02888eef7acf.png
筆者の環境(Windows11, Bitwig Studio 5.3.2)では以下の状態になりました。
既存のV15.0プラグインは、プラグイン名のみ読み込めているが、中身はロードはできない(再読込してもダメ)
V15.0のプラグインがプラグイン一覧から見えているが、これを選んでも同様にロードできない。
一方で、V15.5のプラグインも見えており、これは正しく動作する。
もちろん、V15.0を削除してV15.5版のプラグインを追加し直せば対処可能ですが、このやり方ではV15.0版が読み込めないため、どういう設定にしたか分からない状態でパラメータ設定を復元しなければならないので、多くの場合は現実的ではありません。
解決方法 (Windows環境)
0. 念の為Bitwig Studioは終了しておく。
1. C:\Program Files\Common Files\VST3 にある WaveShell1-VST3 15.0_x64.vst3 を削除する。
このフォルダから除外すればよいので、別の適当なフォルダに退避することでも可です。
これがBitwigから見えているプラグインファイル本体です。このフォルダにV15.5のものも見えると思いますが、こちらは消さないでください。
2. その後V15.0を使っていたプロジェクトを開き直すと、V15.5で読み込まれます。
おそらく原因はアプデの際にV15.0の実体が消えているのに、V15.0のシェルが残っているからだと思われます。
Bitwig上のV15.0のプラグインデバイスはV15.0のシェルを介して実体を読み込もうとしますが、V15.0の各種プラグインの実体は削除されているのでロードに失敗するのだと思われます。
ここでV15.0のシェルを削除することで、(どういうロジックかわかりませんが)V15.5のシェルを使うようになって正しく読み込めるようになります。
また、Bitwig上からV15.0のプラグインが見えなくなるので、V15.0とV15.5がダブって表示される現象も解消します。
(おまけ)ダメだった方法
Waves Centralで Repair を行う → 状況何も変わらず。
Bitwigのデバイス上のファイルマーク(電源ボタンの真下)からV15.5版のプラグインに置き換える → 同様に読み込み失敗。