Bitwigの「結合」の使いみち
デフォルトだとCtrl+JまたはCommand+Jに割り当てられている「結合」コマンド、実はクリップの結合以外にも使いみちがあります。
何かと便利なので、よく使われる方はCtrl+JではなくJ単押しでも結合できるようにすると作業効率が上がるかと思います。
指定した長さでクリップ生成
アレンジャー上のクリップが入っていないところで範囲選択ツールを使って範囲選択してから結合すると、選択したところに空のクリップを生成できます。
データが入っている箇所を含むと、範囲選択したエリアにクリップを拡張します。
BitWig 4.4.10現在、アレンジャー上でダブルクリックしてもクリップを生成できますが、1小節ぶんしか生成されません。
アレンジャー側を正としたクリップの再生成
MIDI機器を持っている方は、レコーディング機能を使ってアレンジャー上でMIDI演奏を取り込むことも多いかと思います。
パンチイン・アウトなどで小節の頭から録音開始する場合は問題ないのですが、頭ではないところから録音開始するとMIDI編集画面とアレンジャービュー上のMIDIの位置が異なって見えることがあります。
さらにこの状況だと編集画面上でのオフセットがずれているためクオンタイズがうまくいきません。
Logic Proなどの他DAWとは異なる仕様で、知らない状態でこれに遭遇すると混乱すると思います。
そこで、アレンジャー側を正として、MIDI編集画面のほうをそれに合わせる場合、クリップを選んで「結合」すると、アレンジャー側に見えているものを正として、新しいMIDIクリップに変換されます。
私は座標がおかしくなったらとりあえずJして再生成しています。
なお、アレンジャー側に見えている領域で再生成するため、範囲外の情報は消えてしまうことに注意です。
残したい場合は、アレンジャー側を伸ばしてから再生成するか、結合せずにインスペクタで座標を直打ちで修正するとよいです。
独立したオーディオクリップの生成
何らかのオーディオサンプルの一部のみを使うようなケースでは、そのトリム済みのクリップに対して結合を実行すると、トリムした部分のみを含む新しいオーディオ素材として扱えるようになります。
要はトリムした間のみが保持されているようなオーディオ素材が作られます。