卒制 概要
コンセプト/狙い
"しろといろ"というブランドが持つ服の魅力的な瞬間を切り取り、良さを引き出すLOOK撮影を行う。
デザイナーさんから聞いたブランドのコンセプトと写真を撮る段階の空間設計を含めた私の表現方法とを融合させる。
私がなぜポートレートを撮るかというと、街のスナップや定点観測などにはない'被写体(人物)との距離感'から生まれる緊張感を写すことに惹かれたからだ。この制作では、その緊張感から作られる儚さや透明感、揺らぎや危うさがみえる絵作りをした。
きっかけと過程
私が写真を投稿しているsnsアカウントにブランド側から反応がありブランドの投稿を見たが、上がっている写真がブランドの洋服の良さを活かせておらずいい写真とは言いがたかったため印象に残った。そこで「しろといろのお洋服がもっと魅力的にみえる瞬間を切り取って、写真に落とし込みたい」と思い卒業制作ではそれを題材にしようと考えた。
2年前の私では(高校入学したばかりの頃)今回のようなことを実行する勇気はなかった。しかし、授業内や自主制作を通して自分がイメージする写真を撮影するための技術が身についてきたため、実際に社会と関わりを持って自分の表現技術を確かめ更に高めていきたいと考えた。
2年次展では自分でロケハン・香盤表の作成、撮影許可証の申請を行った。その経験は今回の卒制でも活かされると思った。
LOOK撮影の為にお洋服を何点か貸して頂きたい旨のメールを送りコンタクトを取った。
実際にデザイナーさんに送った文章の引用
-「トルソーに着せた写真や床に置いたお洋服は綺麗に"その間の事実"を表していますが、しろといろさんのお洋服は"活き活きとした動き"があった方がその魅力はより伝わると思います。私は、動きの中でこそ服のデザインやカッティングの良さが出ると思っています。」