REST APIとGraphQLの主な違い
REST APIでは、複数のエンドポイントからデータを取得する場合、複数のリクエストを送信する必要があります。
一方、GraphQL APIでは、単一のリクエストで必要なデータを一度に取得できます。
これにより、トラフィックの削減と応答時間の改善が期待できます。
REST APIとGraphQLの主な違い
## データ取得の柔軟性
REST API:事前に定義されたエンドポイントごとに必要なデータが提供される
GraphQL:クライアントが送信するクエリに基づいて、必要なデータのみを取得できる
## ネットワーク効率性
REST API:複数のエンドポイントからデータを取得する場合、複数のリクエストを送信する必要がある
GraphQL API:単一のリクエストで必要なデータを一度に取得できる。これにより、トラフィックの改善と応答時間の改善が期待
## バージョン管理
REST API:新しいバージョンのエンドポイントを作成する場合、既存のエンドポイントの互換性を維持するために、新しいエンドポイントを作成する必要がある
GraphQL API:スキーマの変更フィールドの追加などを通じて、既存のクエリを柔軟に変更できる。これによりバージョン管理が容易
## REST APIの弱点
- 目的の情報にアクセスするために沢山のエンドポイントにアクセスしなければならない
- 単一のエンドポイントから目的の情報以外の過剰な取得せざるを得ない
## REST API利用におすすめの場面
### データの構造が比較的シンプルな場合
APIエンドポイントごとに特定のデータを返すことができるため、開発が直観的です。
クライアントが必要とする情報が明確に決まっており、過度な柔軟性が必要ない場合には理想的です。
API開発の学習コストも比較的少なくてすみます。
### ブラウザの標準機能を活用した開発が必要な場合
REST APIは、既存のHTTPプロトコルをフル活用することができます。そのため、キャッシュ、セキュリティ、認証に関してブラウザの標準機能を活用して開発を行うことができる。
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## GraphQL利用におすすめの場面
### データのエンドポイントが複数にまたがる場合
クライアントが必要とするデータが複数のリソースから取得するものであり、それらの間に関連性や依存性がある場合、GraphQLは力を発揮します。複雑なデータ関係やネストしたデータ構造を柔軟に扱いたい場合に、効率的に扱うことができます。クライアントはひとつのクエリで必要なすべての情報を取得でき、効率的な開発を進めることができます。
### クライアント側で必要な情報のみを提供する場面
アプリケーションがクライアント側で実行される場合に、GraphQLは特に有用。
クライアントは自分が必要とするデータだけをリクエストできるため、パフォーマンスが改善され、不必要なデータの転送を減らすことができます。これは特にデータ使用量が制限されているモバイルユーザーに対して有効。