OpenLaneをインストールせずに試す方法
2020年8月1日 森山誠二郎
OpenLaneは、https://github.com/efabless/openlane に公開されたばかりで、Dockerコンテナの形態でリリースされてます。通常のネイティブのコンパイルによるインストール方法はまだ公開されてませんし、Linuxのパッケージとなるのもずっと先の話です。そこで、ミニマルEDAサーバにインストールしましたので、さわってはみたいけど、どうすれば使えるかわからないで困っている人は、以下の方法を試してみてください。 ※すでにアカウントを作成済みの場合、ログインすると、"Forbidden: You don't have access to the requested resource."というエラーが表示されますが、アカウントは登録されているので気にせず次へ。
Step2: vncviewerで、ミニマルEDAサーバに入る (詳しくは、ミニマルEDAサーバ 参照) Step3: sshで、OpenLaneのDockerコンテナに入る
ssh -Y -p52527 your_id@192.168.0.3 # your_idはKeycloakで取ったアカウント
(通信路が十分に速ければStep2はやらずに、直接ssh -Y -p52527 your_id@mineda.anagix.comでDockerコンテナに入ることができます。)
注意: Dockerコンテナの中のホームディレクトリは、ミニマルEDAサーバのものとは異なります。Dockerコンテナは近い将来に廃棄しますので、大事なデータは置かないでください。
Dockerコンテナの中でOpenLaneを動かす方法
以下のように環境変数を設定する(~/.bashrcにでも入れてください)
export PDK_ROOT=/usr/local/share/OpenLane
export PATH=/openLANE_flow:/openLANE_flow/scripts:/build//bin:/build//bin/Linux-x86_64:/build//pdn/scripts:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin
実行コマンドの例
/openLANE_flow/designs/xteaをカレントディレクトリのdesigns以下にコピーしてください。
/openLANE_flow/flow.tcl -design ./designs/xtea -run_path ./run
./runの下に、日付のディレクトリができてその下に
mds.log config.tcl logs reports results tmp
ができます。
注意: emacsの中のコンソールで実行すると、
child process exited abnormally while executing "exec tput setaf $color" (procedure "color_text" line 3)
のようなエラーがでますが、unset TERMすれば回避できます。
結果の見方(いろいろあると思いますが)
resuts/magic で、magic を起動し、magicのコンソールで以下を実行したら見えます。
tech load /usr/local/share/OpenLane/sky130A/libs.tech/magic/sky130A.tech
load xtea
xteaのレイアウト結果(magicで表示)
https://gyazo.com/5d179b75573908190f755f0b30644c2e
klayoutでresults/magic/xtea.gdsを表示してみました
https://gyazo.com/a9bfaed4be5b814b6f418f3c36b240bf