Glade:はじめの一歩(5)=インバータの設計(回路の検証:DRC)
(17/03/09: akita11.icon=1st draft)
(20/05/11: akita11=OpenRule1um用に更新)
回路図どおりのレイアウトが作成できたことがLVSで確認できましたが、実際にLSIを製造するまでには、もう一段階あります。それはレイアウト図の図形が既定のサイズ条件を満たしているかのチェックで、DRC (Desgin Rule Check)と呼びます。プリント基板の設計をしたことがある方であれば、配線の幅や間隔、ドリル寸法などの条件をチェックするDRCをかけているはずなので、想像がつきやすいかと思います。 ↓レイアウト(test/inv/layout)を表示した状態で、Verify→DRC→RunDRCを選びます。
https://makelsi.github.io/images/docs/Glade/drc01.png
↓DRCの設定ダイアログで、ダウンロードしたファイル一式の中にあるルールファイル"hibikino-drc.py"を選びます。(勘のよい方なら気づいたかもしれませんが、LPEもLVSもDRCも、ルールファイル(設定ファイル)はPythonスクリプトです)
https://makelsi.github.io/images/docs/Glade/drc02.png
設計したレイアウトが設計ルールを満たしていれば、エラー箇所が表示されないはずです。
↓の例は、意図的に中央のPOLレイヤの図形(ゲート電極)の幅を狭くして、DRCをかけたときの結果です。DRCエラーになっているところがハイライト表示されていることがわかります。
https://makelsi.github.io/images/docs/Glade/drc03.png
これで製造にまわせるLSIのレイアウトができました。
ここまでで設計したインバータは、こちらのOpenRule1um_IPの中に"inv_example"として置いておきますので、答え合わせ(?)に使ってください。
続いて,回路として正しく動作するか,回路シミュレーションで確認してみましょう.