00108 - 20230411 羽ばたけ!利他の大志
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東京でのバングラデシュ製エコな洋服と靴の展示会
今日は、大きな夢と情熱を持った若者、Hudaさんと語り合いました。3年前に私の講義に出席したことで夢が始まったそうで、博士課程を修了し、故郷のバングラデシュに帰る前に、再び私の元に立ち寄ってくれました。
バングラデシュは、アパレルの巨大な生産国であることをご存知でしょうか?英国の植民地となってから、それまでの伝統的な繊維産業が発展し、特に1990年代からの巨大な裁縫工場の建設により、世界の繊維産業の中心となりました。しかしながら、2013年4月に起こったバングラデシュ市内での「ラナ・プラザの悲劇」により、死者1000名以上、負傷者2500人以上という未曾有の惨事に見舞われて、劣悪な生産環境が明らかになり、アパレル産業は大きな転機に見舞われています。
Hudaさんは、ノーベル平和賞も受賞しているユニス氏のアドバンストとグラミン銀行からの資金的な援助も受けて、バングラデシュのアパレル産業の再興に取組み出しました。写真は、その取組みの一端です。今日は、彼のこれからの新たな取組みについての議論を行いました。明日のユヌス氏への提案に役立てば良いのですが。。 彼が語ったのは、「自国が発展途上国から抜け出すためにしなければならないことは、希望を持つこと、自分を信じて未来に賭けること、そして失敗したら、その理由を明らかにして、次の世代につなげることの3つである」と宣言しました。そして、「このような取組みを次の世代につなげていく活動こそが、ひいては国を富ませることになるので、パートナーも含めて、この取組みに邁進することを決めた」と重い決意を述べられました。そのために、「引き続きアドバイスをお願いしたい」と頼まれました。こんな素晴らしい考えと実行力を持つ若者に出会えて、嬉しい限りです。「私が役に立つならば存分に使ってくれ」と伝えると共に、新たな取組みに透明性と物語を持たせるためのヒントを伝えました。
国の発展のために、利他の精神で生きていくという宣言を聞いて、清々しい風を感じると共に、そのような発想と決意をもてることに大いなる羨ましさも合わせて感じました。
Cross my fingers and wish their briiliant future from my heart!