00106-20230212 まずは、育み、そして体得
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最近、「教育」について聞かれることが多い。教えることが教育と思われているようなので、「はぐくむことが教育です」と答えると、それはアントレプレナーシップだからだと思われているふしがある。果たしてそうなのであろうか?いやいやそんなことはないと、改めて"educate"の意味を調べた。 Merriam-Websterに拠れば、(1) to train by formal instruction and supervised practice especially in a skill, trade, or profession, (2) to develop mentally, morally, or aesthetically especially by instruction と書かれており合点がいく説明である。知識を詰め込むのが教育ではなく、助言を与えることで訓練を積み重ねて、体で覚えることが教育なのである。このために、高等教育では、できる限りの様々な機会を与え、その探求のための方法を授け、後はそれぞれが体得していく過程をずっと見守ることにある。
日本は、江戸時代には寺子屋という優れた教育制度があり、識字率では、当時の世界のどの国よりも抜きんでいた。これが明治時代の急激な西洋化の礎になったことは明らかであるが、一方で、教科書による行き過ぎた画一的な教育につながり、個々が持つ特性を開花させることがなおざりにされてきた。 アントレプレナーシップという切り口で、育み、体得に重きを置く教育を実践することで、生き生きとした生活と社会を創り出したいと考えている。