ガンダムの劇場版第一作を視聴した感想
アニメではなく劇場版の最初を視聴
三部作構成で,あと二本あるらしい
全体的に行間がすごい
知らない間にキャラクタが成長している
行間を想像するのも一つの楽しみ方なのだろうか?
頻繁にアムロの心を描くが,どういった意図なのだろう
相互理解の難しさを描いているのか?
見ている限りで3回ほどダウナーになっているのが,多感な時期といえばそれまでだが,少し違和感もある
視聴者側では数十分の出来事が,彼らにとってはそうではない,というのが難しい
とにかく描写がハイペースで,あっという間に場面が転換するし,作中では相応の時間が経過している
都度文脈を修正しながら見る必要があって,馴染みのない体験だったので新鮮だった
同時に奇妙な感覚もあった
これが違和感として表出したものと思われる
ミノフスキー粒子や因縁の関係など,事前知識がないと見るのが難しいシーンがいくつもあった
どうしろというのだろう
初見さんお断りだったのか?
何回か見るのが前提なのかもしれない
特に初手のアルティシアとの邂逅は前提がないと困難だったように思う
生き別れの兄弟が戦場で,敵同士で出会ったら,あのくらい緊張も走るか
戦場で無人兵器ではなく有人兵器が戦っていることに違和感を覚えたが,ミノフスキー粒子のせいだと教えてもらった
それ初見だと分からないよね?
何も知らずに見たら,こちらの論理や常識が通用しない気味の悪い場面がいくつも出てくるのだろうなぁ
知っているセリフがいくつかあった
聞くたびに有名さを実感
ようやく本家を見ることができたので,何だか感慨深い
心理描写は正直腹落ちしないが,他の描写は結構すごい
戦闘の良し悪しは分からないが,殺し合いを,戦争をしているのだ,という空気が伝わってきて良かった
一方で互いの陣営が一枚岩ではない,というのも何度も描写されている
分かりあうことの難しさを表しているのだろうか?
アムロも言っていたが,みんな自分勝手だな,というのは僕も感じた
色々アムロに代弁させているような感じがある
描写も結構アムロ寄りに見える
何度も人を殺すこと,戦争であることが繰り返されるが,その発端は何なのだろう
そこが見ていかないと分からないのかな
宇宙に浮かぶコロニーが,水や空気などの資源を地球に依存しており,地球が傲慢に振る舞ったことで対立が深まった,くらいの理解しかない
これが本当かもよく分からないし
よく考えたらブライトさんは軍属で,母は難民相手に何かしている謎の人,シャアは貶められたとらしい軍属で,アムロは一般人ながら父は軍属の技術者であり,自身は連邦の兵器であるガンダムのパイロットだ
立場や背景の異なる人との衝突や,その裏側にある心の動きが最も気になった部分のように思う
地球が初めてだとするような人の描写に感心した
重力や雷,海を知らないなど,随所にそういった描写があって,宇宙で生活しているのだ,というのに実感を与えていた
ひとまずこれくらいにするか
総じてよく分からないという印象
結局,ロボットアニメとしては全く見ていない
それより人と人との繋がりや対立,それに付随する心の動きを描いているように感じていて,実際そのように見ていた
改めてまとめた
ガンダムの劇場版第一作を見た
半端に知識があるのでロボットアニメではなく,人の心の揺れ動きと,相互理解を描く映像作品という認識で見ていた
全体的に価値観が旧く,完全に受け入れるのは難しいが,描こうとしているであろう,心の動き自体は素直に感じられた印象がある
気になるのは見るのに前提知識が必要そうなのと,行間がすごいこと
特に後者は,僕が時間がたくさん空くような作品に触れたことがなく,その間の成長や情動がよく分からないので引っかかっている
何だか説得力がないというか,実感が沸かないが,これはこちらで行間を埋めろと言うことなのだろうか.
気になるところを挙げてみよう
ロボットがなぜ二足歩行で歩くのか,それはどうやって実現しているのか,なぜ銃弾を受けても壊れないのか,エネルギーは核融合炉が入っているとしてなぜ相手の機体を回収せずに破壊するのか
アムロの母親は一瞬しか出てこないが何を企図してのことだったのか,結局母親は理想を押し付けるばかりで親子はすれ違ってしまったのか,父親はどうなったのか,アムロは自分が父親をどこかへやってしまったと気づいているのか
ブライトは政府高官の息子なのか叩き上げなのかどちらか,マチルダはホワイトベースに好意的と見せかけて上官の通達通りに誘導しているのか,地球連邦政府は内部で分裂しているのか,連邦の高官は軍属なのか
最初にコロニーを落としているがその言及がないのはなぜなのか(後付けなのか?),最初の新兵は功を焦ったとのことだが,ジオンは新兵の訓練もろくにできないような体制なのか
コロニーで採掘した資源を地球に送っていると聞いたがそれはどこなのか
こんなところか?
多分描写の一つ一つが気になっていて,挙げていくとキリがない
映像作品を見て色々気にするようになったのはここ2,3年だが,かなり感触が良い
今後も続けよう