星を継ぐもの：読書メモ

プロローグ

どこかの星？で目を覚ます男

仲間のコリエルとともにゴーダ（基地？）を目指すも、体力が尽きてしまい二人は離れ離れに

ガニメアンのようにタフなやつ、という意味で「巨人」と揶揄されていたようだ

1

メタダインの科学者のハントと技術者のグレイは突然アメリカに呼び出しを食らう

二人はトライマグニスコープの開発者

トライマグニスコープとは、内部を観察可能な三次元カラーホログラムを生成する装置

2

女流科学者ペトロホフは、きわめて耐食性の強い合金の報告書を読み、重要性を感じ取る

3

ハントとグレイはアメリカのIDCC（メタダインはIDCCの一下部機構）本部で社長のボーランと会う

4

ハントがメタダインの正社員になるまで

5

UNSAナヴコム本部長コールドウェルのもとを訪れるハントとグレイ

月の洞窟で発見された、真紅の宇宙服を着た身元不明の死体（チャーリー）の映像を見せられるハントとグレイ

チャーリーは5万年以上前に死んでいた

6

チャーリーは古代の地球人であるとも、他の惑星から来たとも考えられない

ウェストウッド生物学研究所でハント・グレイ・コールドウェルの三人はダンチェッカー教授の出迎えを受ける

チャーリーは体の構造・化学組成ともに人間と変わらない

ただし、何種類かの未知の酵素が発見されていた

ダンチェッカーはこれを黙殺しようとする傾きがあった

ハントはそれが気にかかった

チャーリーと対面するハントとグレイ

ダンチェッカーはチャーリーは氷河期の地球人であると確信していた

ハントとグレイはそう結論付けるのはまだ早いと考えている

7

ウェストウッドでチャーリーの手帳を調べているハントとグレイ

手帳に書かれた表のようなものを見て、リンはカレンダーではないかと言う

ソヴィエトが月で手に入れた珍しい合金は、5万年前のものだった

8

ナヴコム司令部でチャーリーについての会議が行われている

ダンチェッカーはチャーリーが地球人であると信じて疑わない

ハントは手帳の図表がカレンダーでないかと発表し、議論を沸かせた

カレンダーだとするとその周期からチャーリーがいた星は地球ではないことになる

真っ向から反対するダンチェッカー

9

ルナリアンに関する研究は各領域で成果をあげつつあった

月で新たに14体のルナリアンの死体が発見された

チャーリーの2冊目の手帳には地図が載っていたが、それが地球ではないとはまだ証明できなかった

ハントはコールドウェルにヘッドハントされ、ナヴコムに所属することになる

10

スペシャル・アサインメント・グループＬの発足

チャーリーの惑星の一日の長さを計算する作業がうまくいっていない

チャーリーは一個体でありながら同時に多くの出身地を持つと解釈する他はなかった。

チャーリーにはいくつもの出身地がある？

広報も担当することになったハント

月の地下にルナリアンの施設が見つかった

「この魚は地球上のどこの海のものでもありません。この惑星にかつて存在したいかなる生物から進化したものでもない。いかなる意味においても、地球の生物とは何の繫がりもないのです」

缶詰の中から見つかった魚は、地球のものではなかった

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月面の地殻は表に比べて裏の方が厚い

5万年前、月に降り注いだ隕石により、本来の月面を数十億トンの岩石と土砂が覆い隠した

隕石は月にいたルナリアンを抹殺したに違いない

検査の結果、隕石が集中落下した年代の表側のクレーターでも不整合性があることがわかった

ルナリアン生存期間中ないしはその前後に主として月の裏側において高度に発達した兵器が使用されたと思われる。ルナリアンが戦闘に関与している可能性が濃い

ルナリアンの母惑星を巻き込む大規模な宇宙戦争であり、ルナリアン絶滅の原因であると想像される。

チャーリーは月面に孤立した大がかりな探検隊の一員であった。月面にルナリアンが居住していた明らかな痕跡があり

ルナリアン絶滅の原因となった大規模な宇宙戦争があり、その戦闘が月の裏側で起きていた

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ニューヨーク・タイムズの記事

ルナリアン文明はかつて太陽系内に存在したある惑星に発祥した

火星と木星の間にあった惑星「ミネルヴァ」

13

木星の衛星ガニメデにある、国連宇宙軍太陽系探査計画木星衛星派遣隊の現地指令所

地下で見つかった宇宙船の内部の調査

人間とは似ても似つかぬ生物の骸骨が見つかった

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ガニメデの宇宙船で見つかったガニメアンは何者か？

ルナリアンとミネルヴァンは同一人種か？

ダンチェッカー派

ガニメアンはミネルヴァで進化し、ルナリアンは地球で進化した

言語学班がルナリアン語の解読に成功する

ミネルヴァは氷河期に滅亡の危機に瀕していた

ルナリアンは他の惑星に移住するため科学技術を推し進めていった

ルナリアンは地球からミネルヴァに移住したのではなく、ミネルヴァで誕生した生命から進化したとする考え方が否定できない

資源を巡って対立していた「セリオス」と「ランビア」

チャーリーはセリオス人

月でセリオスとランビアが鉢合わせして戦闘が起きた

ガニメアンは戦争とは無関係

ガニメデの宇宙船は2500万年前のものだった

15

ガニメアンはミネルヴァの魚から進化した

ガニメアンは2500万年前の地球から多くの動物をミネルヴァに運んでいた

その中にルナリアンの祖先がいた

16

解読されたチャーリーの手記から浮かび上がった謎

チャーリーはミネルヴァから月までたった2日で移動した？

月面のビーム兵器、アニヒレーターでミネルヴァを直接攻撃した？

放射4分で命中確認の報告が来た

チャーリーは月から目視でミネルヴァを見ていた？

ミネルヴァとは地球のことだった

チャーリーの宇宙船の出発点であり得た唯一の惑星、彼らがアニヒレーターで狙うことのできた唯一の惑星、月面からはっきりと見ることのできた唯一の惑星……それは地球だからだ！

ルナリアンは地球人だった

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ルナリアンを巡って、ナヴコムは4つの陣営に分裂していた

純粋地球論者

ルナリアン文明は地球上に起こり、地球上で繁栄し、地球上で自滅した

生物学者

ルナリアンは地球から運ばれた祖先がミネルヴァで進化した人類である

植民地隔絶論

地球人はミネルヴァを植民地にしていた

暗黒時代に地球のルナリアンと月に橋頭保を築いたミネルヴァのルナリアンが交戦した

流浪民帰還説

ミネルヴァから地球を目指したランビアとセリオス

ランビアは地球についたばかりで、それを月から攻撃したセリオス

戦争が勃発した時点で地球のランビア軍基地は数えるほどしかなかった

だから5万年の間に跡形もなく失われてしまった

あまりにも他愛のないことであるために、却って誰もが自分で犯していることに気付かぬ誤り。

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調査のため木星へと旅立つハント

月でダンチェッカーと多少なりとも打ち解けた？

ハントの酒の誘いを断ったダンチェッカーが、逆に冗談めかしてハントをコーヒーに誘う

19

チャーリーの発見現場を訪れるハント

チャーリーの手記に書かれていた尾根の上に、地球は見えなかった？

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木星へと向かう司令船ジュピターⅤ船内

ハントはガニメアンについて話があると、食堂にダンチェッカーを呼び出す

ルナリアンがガニメアンの手でミネルヴァに運ばれた地球生物から進化したのだとしたら？

ガニメアン文明が最初にミネルヴァで栄えたとしたら？

ミネルヴァ原産の生物と違い、地球原産の生物はある日突然ミネルヴァに現れたことになる

大地の上にあるもの「テレストイド」

チャーリーの時代にミネルヴァ原産の生物は地上には残っていなかった

ガニメアンとミネルヴァ原産の陸生生物はどうなった？

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ミネルヴァ原産陸生生物の突然の消滅の原因

細菌兵器？

大気の化学組成の変化？

2500万年前、ミネルヴァで大気中の二酸化炭素濃度が急激に上がった

ミネルヴァ原産陸生生物は二酸化炭素に抵抗力がない

ガニメアンがミネルヴァの生物を救うため地球生物をミネルヴァに持ち込んだ？

そのかいもなくミネルヴァの陸生生物は滅んでしまった

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ガニメアンの宇宙船は周囲の空間をゆがめることで推力を得ていた

物理学の体系そのものが問い直される

ガニメデから木星を見上げ、答えに気付くハント

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ガニメデの基地から、ハントの報告

地球の月と、ミネルヴァの月は同じものだった

ミネルヴァが破壊する際に太陽に向かって移動を始めた月は、偶然にも地球の横を通り衛星になった

月のクレーターはミネルヴァ破壊の際破片を浴びてできたもの

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ピットヘッドで宴会を開くナヴコムの研究者たち

チャーリー問題はまだ解決していないと声を上げるダンチェッカー

人類は地球に降り立ったルナリアンだった

4～5万年前に忽然と姿を消したネアンデルタール人、それに代わって突然姿を現したホモ・サピエンスがルナリアンだった

人間が他の動物と違う点は、その攻撃性や強い意志、そして推進力など

エピローグ

スーダンで考古学者がコリエルのリストユニットを発見したが、そうであるとも気付かずに川に投げ捨ててしまった

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