ラムネ物語
ぼくの名前はラムネちゃん、かわいい猫ですにゃ。ぼくはご主人さまのことが大好きですにゃ。 「ラムネちゃんは甘えん坊だね……」
ご主人さまはそう言うと、ぼくを膝の上に載せてくれましたにゃ。
あったかいにゃあ……。
それになんだかいい匂いもするにゃあ……。
ご主人さまのお膝の上で丸くなりながら、ご主人さまの顔を見上げますにゃ。
すると、ご主人さまは優しく微笑んでくれましたにゃ。
えへへっ……幸せだにゃあ……。
この時間がずっと続けば良いと思いましたにゃ。
「ラムネちゃんは可愛いね」
ご主人さまはぼくをなでながら言いましたにゃ。
えへへっ……嬉しいにゃあ! もっと可愛がってほしいにゃ!
「よしよし……」
頭を撫でてくれるご主人さまですが、その時だったのですにゃ。
「ラムネちゃんばっかりずるいですにゃ! ぼくもなでなでして欲しいですにゃ!」
レモンはいつもぼくのことを邪魔してくるんですにゃ。
だから、今回もきっとそうなんだと思いますにゃ。
だけど、ご主人さまはそんなこと気にしない様子でこう言ったのですにゃ。
「おや? レモンちゃんは甘えたさんかな?」
そして、ご主人さまはレモンにも同じように優しい笑顔を向けたのですにゃ。
なんということでしょう。
「はいですにゃ! ぼくは甘えん坊ですにゃ!」
レモンは元気よく返事しましたにゃ。
むぅ……悔しいにゃぁ……。
でも、仕方ないですにゃ。
だって、みんな仲良しが一番ですからにゃ。
こうして、今日も楽しい一日が始まるのでしたにゃ。
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