ロードスターの慣らし運転
ロードスターに関しては、初代NAロードスターのセッティングを行い、その後M2を率いた立花啓毅氏のインタビューにて、興味深い解答が残されています。以下、引用です。
エンジン/ギアボックス
①1km~500km
できれば止まらずに一気に走ってほしい。レブリミットは最大3500rpm、だいたい3000rpm前後を使って、速度を変えながら、シフトチェンジをゆっくり、シンクロの手応えを感じながら、できればダブルクラッチを使う。
②500㎞~1000km
レブリミットを4000rpmに上げる。ポイントは出来るだけエンジンに負担をかけないようにしてやる。このへんでオイル交換。
③1000km~1500km
十分に暖気した後(停めたままアイドリングすれば良いという意味ではない)、最初は一瞬、ほんの数秒レッドゾーンまで回してやる。その後徐々にその頻度を増してやる。エンジンは回さないと、所期の性能を発揮しなくなる。
これを繰り返しながら、5000kmくらいでラッピング終了。
オイルはそれほどグレードが高くなくてもよいが、交換は頻繁に、飛ばす人は1000km毎くらいに。ラッピング(慣らし運転)の時間を短くすると、それだけエンジンの寿命が短くなります。
ブレーキ
①最初は60km/hぐらいから0.3~0.5G(緩制動)で十数回踏んで、パッド表面を剥いてやる。
②0.7~0.8Gほどでフェード間際まで強くする。10回ほど、度を越さないように冷やしながら、パッドに焼きをいれてやる。
③その後、もう一度最初のように表面をきれいにしてやる。
別冊CAR GRAPHICS選集(二玄社):マツダ・ロードスターより
結局そんなに気にせず乗っていた。
とはいえなんとなく3000rpm前後に落ち着く。
ブリッピングしたりシフトダウンする場合は4000になったりする時もある。 高速に乗ると5000~6000くらいまで行くこともある。