電源入れたら5分でライブ配信を実現する構成
実現すること
設置環境のネットワーク依存を無くしたライブ配信構成。
プレゼンテーションをある程度見られる画像品質※で、1/現地の様子、 2/他の PC の画面の取り込み、 3/幕間等のリソース差し込みや合成等の編集、 4a/YouTube ライブといったライブ配信サービスへの配信、4b/Google Meets 等の Web 会議/セミナーシステム上に配信。
※ 解像度=720p(1280x720) フレームレート=30fps ビットレート=2.0Mbps
※ 4b は Windows 限定です
確認済み ライブ配信サービス
YouTube ライブ
確認済み Web 会議/セミナーシステム
Google Meets (画面端部分が欠ける模様)
GoToWebinar (しっかりと表示されています)
全体構成
※ Windows で解説しています。
https://gyazo.com/864b37543fbf5fe491ef29242b9dbd11
構成解説
table:構成
役割 要件 私が使っているもの 金額
ライブ配信 PC Intel QSV, USB 3.0 (残、後述) 富士通 LIFEBOOK WU2/B1 150,000円位
通信 Ether, Wi-Fi, LTE LTE=Huawei MS2372h-607 9,980円
通信(SIM) 3Mbps 以上 SORACOM IoT SIM / plan-DU 3,335円 (+1,200円/月)
デバイス接続 USB 3.0 3ポート以上 エレコム U3H-A408SBK 1,818円
映像入力変換 HDMI => USB (残、後述) ezcap287 8,980円
音声入力変換 3.5mm => USB (残、後述) DuKabel USB35 759円
音声入力(マイク) ピンマイク(残、後述) SONY ECM-PC60 2,308円
カメラ 720p, UVC (残、後述) iBUFFALO BSWHD06M 1,500円
モニター 見えれば。 HDMI のミニモニター 不明
配信ソフト OBS Studio 無料 (GPLv2)
※動作確認ができているスペックです。
ライブ配信 PC
要件
H.264 エンコーダーとして Intel QSV や NVENC による支援が受けられるハードウェアが搭載されていることが必須。Skylake 以降なら間違いなく大丈夫。メモリーは8GB位、OS はWindows 10(Homeでも大丈夫だと思う)を推奨。USB は 3.0 の Type-A が2ポート以上。
Windows な理由: OBS Studio の Virtual-Cam が Windows 用となっている。Google Meets や GoToWebinar のようなサービスと連携させないのであれば macOS でも OK。
スペック
CPU: Core i7-7500U
メモリ: 12GB
OS: Windows 10 Pro (64 bit)
I/F: USB 3.1(Gen1)/Type-C(1), USB 3.0/Type-A(2), マイク・ヘッドフォンコンボジャック/3.5mm
映像入力変換
要件
HDMI 等の入力を USB で出力。電力はバスパワー(外部電源不要)。他の PC 側からは「プロジェクター」のように見え、ライブ配信 PC 上では UVC(USB Video Class) カメラデバイスとして利用できる。ezcap287 (Recommended) HDMI パススルーできる機種ならば、現地のプロジェクターにも接続可能になる。
音声入力変換
要件
3.5mmジャックの入力を USB で出力。電力はバスパワー(外部電源不要)。ライブ配信 PC 上ではオーディオデバイスとして利用できる。こうすることで、障害時の代替品手配や条件の良いマイクへの変更等が可能。 DuKabel USB35 注意
マイクのピン(2極,(TR), 3極(TRS), 4極(TRRS)) との組み合わせによっては変換アダプタが必要。
音声入力(マイク)
要件
カメラ
要件
720p (1280x720) で 30 fps の出力が可能で、三脚取り付け可能な UVC(USB Video Class) カメラデバイスとして認識されるバスパワー(外部電源不要)の USB Web カメラ。こうすることで、障害時の代替品手配や条件の良いマイクへの変更等が可能。iBUFFALO BSWHD06M 三脚があると良い。
配信ソフトウェア
OBS Studio が対応していないサービス(Web 会議/セミナーシステム)へ配信したい場合 (Windows 限定)
OBS-VirtualCam (仮想カメラデバイス / OBS Studio の映像出力を他のアプリから "UVC(USB Video Class) カメラデバイス" として扱えるようにするドライバ) VoiceMeeter (仮想オーディオ & ミキサー / OBS Studio の音声出力を他のアプリから "マイクデバイス" として扱えるようにするドライバとミキサー) AV 構成
https://gyazo.com/01becc33c5a266ac16c6bb7e89640855
動画配信サービスを使うだけ (= Google Meets とかへの配信はしない) のであれば、OBS-VirtualCam や VoiceMeeter は不要です。
設定ポイント
https://gyazo.com/e687cf821dc8b2a78b3f908fe01870f5
出力したい音声はすべて "モニターと出力" とする。mp4 等のメディアを追加した際も "モニターと出力" にすること。
https://gyazo.com/1c9a5c036d8ca8d4fec686a3cec39204
出力先を仮想オーディオ(VoiceMeeter)のラインインとする。
https://gyazo.com/d72790726411dda9d1786f71ae97d2c4
VirtualCam の "Start" で仮想カメラデバイスへの映像出力が開始される。
https://gyazo.com/4acdc345f7d9c25c00e4c8b0ef6c72ce
PC 自体の音声出力先は PC 自体にしておく。仮想オーディオのラインインにすると PC 上での音声(警告音など)が仮想オーディオの出力に流れてしまう。(わざとそうしておいて、他のアプリケーションで音楽を再生するといったワザも考えられるが、それなら OBS 上でリソースとして取り込むのが統一感あります)
https://gyazo.com/42db8d67ca6e3ea310f2aafc9ec4420f
VoiceMeeter の設定はHardware Out = A1 にモニタリング(確認用)の PC スピーカー※を指定している。 Web 会議/セミナーシステム(アプリケーション)は B1 の Virtual Out を使用するため、A1 の指定が無くても問題は無い。確認ができなくなるだけ。
※ PC の本体スピーカーから出力すると、ほぼ確実にハウリングするため、ヘッドホンを推奨。なければミュートするか A1 指定を無しとして出力を抑制した方が良いです。
Web 会議/セミナーシステム(アプリケーション) での指定例
https://gyazo.com/aa0bf20cfbdf0031998f49d6f7cf1918
LICENSE
Copyright (c) 2020 Kohei "Max" MATSUSHITA (@ma2shita)
Released under the MIT license