完備情報と完全情報
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m0t0k1ch1.icon 完備情報と完全情報の違いを把握する
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類似した概念に、完全情報 (perfect information) がある。完備情報は全てのプレイヤーが戦略や利得といったゲームの構造について余すところなく情報を持っている状態であるが、完全情報は他のプレイヤーによってこれまでにとられた行動や実現した状態などゲームの内部の全ての情報を、全てのプレイヤーが持っている状態である。 たとえば、囚人のジレンマに関して、両方のプレイヤーはゲームの構造を知っている(二人のプレイヤーがいて、それぞれ自白あるいは黙秘という戦略を持っていること、そして{自白・自白}、{自白・黙秘}、{黙秘・自白}、{黙秘・黙秘}というそれぞれの場合の自分と相手の利得がどうなるかを知っている)ので完備情報ゲームであるが、囚人のジレンマは不完全情報ゲームである。何故なら相手のプレイヤーの行動を知らないからである。なお、どのような不完備情報ゲームも、完備情報かつ不完全情報なゲームに書き換えられる。「自然手番」 (Nature) をプレイヤーに含め、結果を偶然(自然手番という仮のプレイヤー)が行った行動と見做せばよい。 m0t0k1ch1.icon 「完備情報」は、ゲーム自体の構造・ルールに関する情報について言及している
m0t0k1ch1.icon 「完全情報」は、実際にゲームをプレイした際に発生する情報について言及している
m0t0k1ch1.icon 囚人のジレンマは「完備情報ゲーム」であり「不完全情報ゲーム」
m0t0k1ch1.icon 明確に区別できないようなケースもありそう?