AviUtl
(軽く書いてみました、勝手に書き込んでもらっても大丈夫です Aodaruma.icon)
(当日の大幅な説明は bondbondoo.icon さんに任せます 細かいところはAodaruma.iconがやります)
AviUtlとは...
AVIファイルに各種フィルタをかけるツールです。簡単な動画編集や各種codecを使って圧縮しながら出力することも出来ます。
特徴
コミュニティの土台が厚い
拡張性が高い
コミュニティで配布されているプラグイン・スクリプトによって、様々なエフェクトが利用可能に。
ベクターの概念がなく、画像やポリゴンのみ。
主な機能
(自ワークスペースです、文字小さいですが... Aodaruma.icon)
AEなどとも比較して、主な各機能を列挙していくと
各メディアファイルの編集
単純なエンコードや編集作業だけだと、AviUtlの方が手早い。
テキスト、図形などのオブジェクト
「レイヤー独立構造」(勝手に呼んでます) 100レイヤーまで存在する
AEだと「オブジェクトレイヤー構造」 オブジェクト=レイヤーとして構造化されている
AviUtlでは、オブジェクト≠レイヤー レイヤーとオブジェクトが独立して存在している
→MGなどで、使用する時間範囲が細かいオブジェクトを簡単に配置可能
同じようなレイヤー構造を持ってるツールとしては、Cavalryなど?
シーン機能あり(ただし、バグが多い...)
Aeのエクスプレッションに当たるスクリプトとして、Lua言語が採用されている
他の高水準言語と比べ、軽量かつ高速に動作する
AEとの違いは、画像処理やファイル操作もスクリプトで行える点
Lua言語のOS関連の関数が呼べる
スクリプトやプラグインを組まずとも、ある程度簡単な画像処理が可能に
有志によるDLLを用いれば、より広い画像処理やファイル操作も可能に
また、いちいち再起動せずとも、スクリプトファイルの更新が可能(プラグイン・新規に作成したスクリプトファイルは再起動なしに更新不可)
プラグインを用いてGUIを拡張可能(画像の拡大鏡や、拡張ツールバーなどがそう)
動画ファイルの読み込み、編集、保存
動画の分割、結合、削除
字幕、テキストオブジェクトの配置、編集
動画のリサイズ
トリミング
ワイプ合成
シーンチェンジ
色の合成、加工、
画像の様々なエフェクト
動画の逆再生
エンコード
音の編集、加工、BGMの導入
アニメーションの作成
YouTube、ニコニコ動画へそれぞれに適した出力
などが挙げられています。
コミュニティ
映像制作としての足がかりの役割
GoogleやYouTubeやniconicoでAviUtlと検索すると、多数の解説ページが出てくる
日本語ではあるが、コミュニティとしては巨大であり豊富なドキュメントも存在するため、初学者にとっては始めやすい。
また、モーショングラフィクスなどの映像を作る足がかりとしての役割を果たすことが多く、主にniconico(昨今はYoutube)等で、MotionGraphics方面でクオリティの高いものが公開されている。
再生回数の多いものだと...
スクリプトが豊富
Plexusみたいなことができる
初学者向けの解説だけでなく、技術方面でも
MG方向の解説動画が多い印象がある。
画像ファイルを一切使わず、AviUtlの機能やスクリプトやプラグインのみで作られた映像は、時たまプロジェクトファイルを公開する形でコミュニティや初学者に貢献している。
また、スクリプトを作る上で、説明されている関数や変数などの説明解説ページも、有志により公開されている。
現存するコミュニティも多数存在する。
海外でも、無料動画編集ソフトウェアとして注目されている面もある。
英語への翻訳プラグインも存在する
映像やルックへの影響
AEと比べてMG方面での映像作品が多い印象がある
ただ、最近は図形を用いたMGが少なく、キネティックタイポグラフィの映像が多い印象がある
これはAviUtlだけに言えたことではないが、もしかするとボカロMVなどの影響が強いかも?
MAD映像やキル集映像なども製作されている
AviUtlを経由して、AEやC4Dなどを用いて映像制作の幅を広げていった方も多数いる。
(山口駿さんの作品は結構ラスターな印象が強く、AviUtlのベクターを扱えないというツールの影響が作風に出てるのかも...?)
ツールとしての持ち味、まとめ
土台が強く、映像を始める取っ掛かりとしての役割を果たす
レイヤー構造がMG向き
ベクターの概念がないので、シェイプがしっかりしてる映像は作りにくいかも
今後
最近はAviUtlを用いられるより、スマートフォンの動画編集ソフトウェアを用いて映像を始める方が多い印象
10代における "PCの普及率 < スマートフォンの普及率" の影響?
AviUtlの更新がほとんどない
効率的にメモリを管理するなどといった、現在提供されている関数などが使われていない。
高負荷なエフェクトをかけると、動作が非常に重くなったり、応答なしになることも...
分速0.5フレームは当たり前
初期にコミュニティを形成していった方々はほとんど音信不通に
開発者である KENくんさん は2019年に一度Twitterアカウントを作成されたが、以降ツイートしておらず... 実はツイートのリプライを見たらOSS化を希望するリプライが多く見受けられる
日本の映像制作における、初学者の取っ掛かりとしては、まだまだ請負っていくかもしれないが、時代とともに風化していく恐れもある。windowsの互換性のおかげでまだ現役だが、いずれ機能しなくなる恐れも...
他にも思ったことがあればジャンジャン書いてください。Aodaruma.icon
個人的な話ですが、結構お世話になってるツールだけあって、今でも作ってるほとんどの映像にAviUtlを使っています Aodaruma.icon
なお、上述の画像の映像はこれです。https://www.youtube.com/watch?v=gLqbM0f2vpU
宣伝みたいになってしまって恐縮ですが... Aodaruma.icon
お話して更に掘ってみたいなと思ったこと
2010年あたりや、もっと前の話を聞きたいbaku89.icon
Aodaruma.iconは2014年あたりから入ってきたので、昔の当時の人の話を聞ければ…
ニコニコとの関わり
全盛期でMAD映像とか全部AEだったんだろうか、それともAviUtlが主流?
追記 (2023/3/15)
AviUtlの新たなスクリプトや関連記事を紹介するbotが作り変えられていました...
中の人です。当アカウントはリニューアルし、今後はAIを利用した仕事の効率化やAI×動画編集について発信していきます。AIの情報を初心者にも分かりやすく発信していきますので、引き続きフォローいただけると嬉しいです。リニューアルに伴い、ChatGPTを使った便利ツールのプレゼントを準備中です。
https://scrapbox.io/files/6410eea747d684001b8fd791.pnghttps://scrapbox.io/files/6410eead5e6031001b3f6141.png