文字PV
リリックビデオ
Bob Dylan - Subterranean Homesick Blues
リリックビデオの発祥とされている。
類似作品として吉澤嘉代子 - 手品リリックビデオ 酸欠少女 さユり -ふうせん鬼めくりリリックMVなど
Prince - Sign O' The Times
Justice - DVNO
Alex Gopher-The Child
リリックではないけど具象物をすべて文字に置き換えて表現している
Katy Perry - "E.T." (feat. Kanye West) Official Lyrics Video
現在の本編MV公開前にリリックビデオを公開するプロモーションの先駆け。
YouTube×スマホ時代の新表現“リリックビデオ”に注目!(参照記事)
リリックビデオを解剖する(参照記事)https://note.com/sasakiyusuke/n/ncf1b04224ea5?magazine_key=m8d95f6c32fc7
じん-カゲロウデイズ
ボカロMVで歌詞をテロップではなくイラストと組み合わせてオブジェ化した初期の作例。
国内のロックバンドは凝ったリリックビデオを作っている印象がある
サカナクション 『アルクアラウンド』(2009)
Dir: 関和亮
RADWIMPS 『DADA』(2011)
Dir: 清水康彦
HaKU『everything but the love』(2013)
Dir. 大原大次郎+井口皓太
amazarashi『夏を待っていました』(2010)
Dir: YKBX
BURNOUT SYNDROMES『文學少女』(2015)
Dir: 大橋史takashiohashi.icon
□□□(クチロロ)/あたらしいたましい feat. 金田朋子(2011)
Motion design: gupon
ロックバンドじゃないけど
作字カルチャーとの関係
2010年代初頭
大原大次郎: SAKEROCKや星野源のデザイン周りで有名。直線と円弧を組みわせた特徴的な作字は多くのフォロワーを生む。
ファンタジスタ歌磨呂: コンセプトアイドルシーンに作字文化やADの重要性の流れを作った重要人物
佐々木俊: 2010年代初頭からtumblerやTwitterなどのSNSに自身が制作したの作字を公開する流れを作った一人
鈴木哲生: 様々な形態の数字がレタリングされたカレンダーなど手仕事によるタイポグラフィが特徴的
2010年代後半
サワイシンゴ: 可読性を配慮しない大胆なシェイプが特徴。作字界の星。
guccimaze: 日本のアシッドグラフィック第一人者
Acidgraphics, 外野が勝手にラベリングしているというか、当事者はそう分類されるのを嫌がりそうなイメージがあるbaku89.icon
書籍 アイデア2020年1月号
2020年代以降
Vアーティストの台頭によるリリックビデオの需要が増加。
フォントの加工や作字を得意とするデザイナーの需要が高まる。
パンチ イラストレーションもすべてベクターグラフィックで作る。作字だけで世界観を作れる人。バーチャルタレントのMVによく参加しており、パンチさんの様式を模倣するデザイナーが増えている印象。
ZUMA リリックビデオの膨大な案件数と幅のある作風。圧巻。
玉野ハヅキ Vアーティストやアイドル案件を得意とするポップ&キュート系。
書籍
作字百景
バーチャルアーティストの台頭
みみめめMIMI
KAMITSUBAKI STUDIOを運営しているクリエイティブスタジオTHINKRの前身であったANSWR時代に、女性声優のタカオユキとイラストレーターのちゃもーいを組ませ架空のキャラクターに楽曲を歌わせる“みみめめMIMI”というプロジェクトを立ち上げ、現在のVアーティストの先駆けとも言える活動をしていた。
昔映像周りで関わってましたが、今思うと『モアイまわし』的でしたbaku89.icon
Flash板やリリックビデオ界隈固有のタメ・ツメ感、グロッシーなコンポジットを(自分の好みは置いといて)エミュレートするという意味で
もっと単刀直入に、自分は嫌いでした (音楽性、ビジュアルともに)  もちろん、一緒に関わられた方々は好きですbaku89.icon
KAMITSUBAKI STUDIO
THINKRが運営するバーチャルアーティストの発掘・育成を目的にしたクリエイティブスタジオ。その中でも所属アーティストである花譜の初期のライブパフォーマンスは、THINKR時代クリエイティブに関わっていたDAOKOのライブパフォーマンスと同様、ライブハウスに紗幕を使って映像を投影し、擬似的なホログラムライブをリキッドルームで開催していた。花譜のライブステージでは紗幕に投影された花譜にMV同様、歌詞がリップシンクする形でキネティックタイポグラフィが組み込まれた。MVも初音ミクを想起させるようなニコニコ動画文化を思わせるキネティックタイポグラフィで描かれたリリックと日本の映像スタジオeallin(イアリン)に所属する川サキによって作られた3DCGの花譜が渋谷を舞台に歌い上げる作品が続く。(その後続くKAMITSUBAKIのアーティストも近しい様式のMVが一部作られる)ライブステージとその後のMVでも動画プラットフォームの過渡期以降のSNSによるポートフォイオを利用しているモーショングラファーの活躍の舞台となり、彼らのプラットフォームやカタログのような役割もになっている。
代表的なモーショングラファー
朝倉すぐる(12fpsにこだわり。イーズ感が細やか。セルアニメの撮処理も上手く技巧派。)
中絲悠/ナカイトユウ(表現様式が確立されている。作家的)
ぬヴェントス(とにかくVチューバー界隈のMVを多く手掛ける)
レオル(光学的ルックと軽やかなイーズ感が特徴。Twitterが面白い)
桜井貴志(3DCGを使ったデザイン性に富んだ作風)
UDON: (耽美なグラデーションのルックが特徴的)
山口駿: (ハイスタンダードなモーショングラファーという印象。手法の横断やスモーキーなルックなどが特徴)
国内のバーチャルアーティストのリリックMVについて雑感→歌詞カードの不在、スマートフォンの普及と視聴、ニコニコ動画の文化の影響など。
スペシャルサイト・web広告
FONTPARK (中村勇吾版とジョン前田版それぞれある)
↑をリファレンスに西尾維新展映像を作りましたtakashiohashi.iconhttps://takashiohashi.com/works/nisioisin
CEKAIの井口さんは文字を活かしたスペシャルサイトやディスプレイ映像をよく作ってる印象がある。
SNSとの親和性
KIRIN『GREEN NAME』(2016)
自分の指名をタイピングすると自然物を想起する漢字の部首が文字の意味とリンクした具象的な絵柄にメタモルフォーゼする。
昔Twitterで流行ったジェネレーティブ広告
【KINGDOM HEARTS III】 発売記念スペシャルムービー(2019)
論考
リリックビデオに眠る記憶の連続性|ARTICLES|The Graphic Design Review