シンキングツール(TT)で自己紹介(社会科)
自己紹介に活用できるTTを独断と偏見で紹介!
これまでの記事で紹介したさまざまな事例で生徒に提出させるカードも視覚的に整理された状態で表現させる方法があります。それはシンキングツール(以下、TTと表記)を活用することです。TTと言われると、「なんか難しいな」「わからないから触らなくていいか」という印象を持つ先生も多いことでしょう。安心してください。最初は誰しもが思うことです。しかしながら、その考えからはすぐに脱却しましょう。TTは思考の整理を助けてくれるのです。生徒に限らず、大人も同じです。オンライン授業においてもTTの特性を活かすことで授業の幅が広がっていきます。以下は、社会科のオンライン授業のアイスブレイクで活用可能なTTの紹介です。
※1TTに書き込む場合は、テキストカードの打ち込みをおすすめします。「ツールの切り替え」の機能を有効に活用するためです。
※2編集者の独断と偏見で書いている内容が多いです。一例として、読んでいただいて、自分なりの解釈でTTを活用していけるようになることが理想だと考えております。もっと、理想を言うならば、生徒自身がTTを自ら活用して、思考・学習活動を深めていくことが最上目標になるかと思います。
くらげチャート
一番自己紹介をする時に扱いやすいものです。クラゲの頭に写真か動画かイラストか名前(味気ない)をつけて、くらげの足にはその人の要素を詰め込んで行けるという非常にわかりやすいTTです。くらげの足の内容は、任意でも良いですし、要素を指定して読み手が見やすくしても良いかと思います。空白もいかに使うかで生徒の個性を引き出すことができます!
使いやすさ:高
教師の負担:低
生徒の負担:低(初心者でもサクサク)
デメリット:要素を書くスペースが小さいため、簡単な内容になりがち
授業へ活用:歴史上の人物を覚える時に有効
https://gyazo.com/89458807221c233ab8c41640a0ab07be
フィッシュボーン図
上で紹介したくらげチャートの詳細版と言っても良いでしょう。魚の頭に人物名やイラスト・写真などを入れ、その要素を4つに分類して、その項目を書き加えていくことが可能です。
使いやすさ:高
教師の労力:高(本当に詳細を書いてくる生徒もいますので、チェック作業が大変になることも)
生徒の労力:高(凝れば凝るほど時間がかかってくるTTです)
デメリット:要素を書くスペースが多いため詳細な内容になる。それなりの時間が必要になる。
授業へ活用:歴史上の人物の詳細覚える時に有効(歴史)世界地誌を覚えるときに有効(地理)
https://gyazo.com/0086f6f2e369cd8ceaa2f5a6283a345a
くまでチャート
くらげチャートやフィッシュボーン図にその用途は類似しています。くまでの本数を増やしたりもできるので、用途に応じた本数でテーマごとに生徒に提示してもいいかもしれません。
使いやすさ:高
教師の労力:中(くらげチャートとフィッシュボーン図の中間くらい)
生徒の労力:中(それなりの情報量を書き込むことができます)
デメリット:視覚的にユニークなものを作成しづらい
授業へ活用:歴史上の人物の年表などを覚える時に有効(歴史)語句の詳細を覚えるときに有効(社会科全体)
https://gyazo.com/2274b34650b3f5a07bd1f6a079593b2b
ベン図
本来は比較するための図ですが、自己紹介にも有効に使うことができるTTです。自己紹介をする生徒を構成している分野を三つ紹介させて、その中心に生徒がいるように図を作成させるだけでまた違った自己紹介カードができあがります。ロイロ超スクールの校長先生も使っていました!
使いやすさ:中
教師の負担:中
生徒の負担:中
デメリット:表現力が乏しい生徒には少し難易度が高い
授業へ活用:グループディスカッションなどで物事を比較し、結論を出すときに有効
https://gyazo.com/db5d91e460a410607299c7cd4342e5de
ウェビング
主にブレインストーミングで使われるTTです。自己紹介で言えば、自分に関する全てのことをこのTTに時間が許すだけ、書き込ませてはいかがでしょうか。考えただけで、恐ろしいものができあがるかと思います。一度、ロイロノート・スクールで提出させて回答共有をした後に、「ツールの切り替え」でXチャートやYチャートに切り替えて、要素ごとに並び替えさせても面白いと思います。(趣味・思考・歴史・その他など)
使いやすさ:高(キーワードを書き込んでいく作業は容易い)
教師の負担:高(発散から収束までの責任がつきまとう)
生徒の負担:高(思考の嵐が止まらなくなる可能性あり)
デメリット:表現力が乏しい生徒には少し難易度が高い
授業へ活用:単元の理解度チェック、単元テストで作成させても面白いかも
https://gyazo.com/923e5557f13dd1c0bdb3837f7e10531d