【英語】学校再開時の授業アイディア
1.学校再開における授業のあり方とは
① 「オンラインの時の方が楽しかった!」って言われないような授業
積極的なICTの活用
生徒主体の授業のあり方の追求
生徒の「表現したい!」という心をくすぐる授業デザイン
https://gyazo.com/67f0560c932aab07f6e253840defe6bc
【参考資料1:「生徒の主体性を阻害するSOSな先生」】
② オフラインとオンラインのハイブリッドな学び、またオフラインだからこそできる学びの提供
やり取りのある授業
違いに触れ合える授業
即興的なやりとりによるダイナミックな授業
https://gyazo.com/6e98aa8a00128c1143c37d0f2cba9292https://gyazo.com/c1ddb8543d296ef0647376dbfe432a8c
【参考資料2:「違い」を生み出すアウトプット活動例(左:キーノートを利用したポスター作成/右:分詞構文を用いたPicture Description)】
2.授業実践例
① 「オンライン」でできること
新規文法事項や問題演習の解説などの講義型の授業はオンラインで動画を配信
https://gyazo.com/fc87ff6a0c54e755fd301f3b4c100ec8
【参考資料3:オンラインにおける講義方授業の特徴】
② 「オフライン」でできること
オフライン授業では対話やスピーチ、ディスカッションなどのアウトプット中心の活動を行う。中学生レベルなら、オンラインで学習した文法や表現を用いて、オフライン授業で学習したことを用いた簡単な会話のやり取りもできる。
「生徒と生徒が繋がる」には、生徒同士で協力して何か1つのものを作り上げるとよい。1つの物語を作る、4コマ漫画を作る、グループでプレゼンテーションを行うなど、共同作業を通して、生徒同士のつながりや絆を深めてもらいたい。
https://gyazo.com/24758976ec8709f6937b80396a8f0d78
【参考資料4:表現活動の例:グループで作成したStory Telling(浦島太郎)】
https://youtu.be/ns1DzhMmgD0
【参考資料5:表現活動の例:グループ・プレゼンテーション。テーマはBiomimicry】
「生徒と社会が繋がる」では、各国のコロナ対策や被害を比較し、わかったことをスピーチで発表したり、コロナに関係する英字新聞を読んで記事をまとめたりすることで、自分が学校に通える状況は当たり前ではないことや、今までの当たり前がとても幸せだったことを再認識させたい。
https://youtu.be/OUJ87eepW28
【参考資料6:表現活動の例:Appreciationをテーマに即興でのフリースピーチ。スピーチしたものを生徒がiMovieを利用して編集】
③ 「オフライン」と「オンライン」のハイブリッド
生徒間、あるいは生徒と先生の間で教科のオンライン交換日記をつける。その中で出てきた質問や意見など、オフラインのときに、クラスで共有したり確認したりする。
英語を学ぶ他国の生徒との間で文通やビデオレター、オンラインでの文化交流活動。最小単位としてのクラスメイト同士の繋がりは対面できる人間関係として最も大事にすべきだが、大きく「生徒と生徒」「生徒と社会」は必ずしも国内に限らなくてもいい。英語を学ぶ人間同士としての繋がりも、モチベーションアップに一役買う。今の状況で物を送ることは控えなければならないが、学校が再開したら、またムービーを撮りあって、互いの国がcovid19とどう向き合ったかなど報告し合うことも可能。また、スカラーシップなどを利用した学校訪問などが実現すれば、オフラインで会ったり、多文化教育の共同研究も可能か!?
④ その他
文化祭や体育祭などの行事をシュミレーションさせ、何は1人でできて、何は1人ではできないか、問いかけてみる。
「自分1人では行えないこと」「自分1人では考えないこと」は何か生徒に問いかけてみる。その気づきは、予想不可能、答えがない問いについて考える絶好の機会になるかもしれない。また、自分1人では行えないことを考える機会は、周囲の人への感謝の気持ちが芽生え、自分1人では考えないことを考える機会は、その子の考えや発想の幅を広げ、自分の考えを見直すことで人間として成長できる機会になる。それに加えて、「オンラインではなく、登校しないとできないこと」も一緒に考えたい。
3.最後に
★ 自立した学習者の育成
またいつ学校への登校が制限されるか分からない先行き不安定な状況。また、登校が開始されたといっても、学びの手段には多くの制限がかかっており、以前行っていたような授業の実施が非常に困難な状況にある。そのような状況下で最も課題となるのは、セキュリティの整備や、環境の整備、授業のあり方そのものよりも、生徒自身が自立した学習者として育っているかどうかである。教員がいない状況、教員に頼れない状況であっても、自ら判断し、自らの学びを推し進めていける力をどのように育成していくかが今求められているのではないだろうか。
https://gyazo.com/370b31969fb5bf535e4f95da8be74646
★このページの作成者
今井 孝治(東福岡高等学校)
櫻井 公亮 (明治大学付属中野中学・高等学校)
辻 大樹(立命館守山中学・高等学校)
藤原 奈津子(駒込学園中学・高等学校)
野中 健次(株式会社LoiLo)