梅毒性肝炎
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* 肝臓 50巻12号 719-724 (2009) 肉芽腫性炎症を伴った梅毒性肝炎の1例 ○ Syphilitic hepatitis
! 先天性梅毒や晩期梅毒では肝障害を合併する。梅毒性肝炎における肉芽腫形成はまれ。
類洞に軽度の好中球の浸潤を認め、門脈域にはリンパ球浸潤を認めます。一部の門脈域は結節状に肥厚しています。
CD138に陽性の多数の形質細胞やリンパ球を中心とした上皮細胞内への炎症細胞浸潤がみられます。
◇ 早期梅毒性肝炎の診断基準
① 早期梅毒の臨床診断が確実
② 黄疸を呈することはまれ
③ 肝障害はALP高値が特徴で、ビリルビン、AST、ALTは軽度の上昇にとどまる
④ 組織学的に門脈域への多核~単核球の浸潤が主体で、経過が長くなると肉芽腫瘍病変を形成することがある。巣状壊死などの肝実質細胞の変化は比較的軽い。Treponemapallidumが認められることは少ない。
⑤ 駆梅療法が著効する