学習する組織 1
第 1 章「われに支点を与えよ。さらば片手で世界を動かさん」
学習する組織は、発明はされたけれどもまだイノベーションにはなっていない
発明
実験室で新しいアイディアがうまいくいことがわかったとき
イノベーション
アイディアが現実的なコストで本格的な規模の複製を行えたとき
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新たなる「五つの要素技術」が徐々に一体化し、学習する組織をイノベーションにしつつある
システム思考
自己マスタリー
メンタル・モデル
共有ビジョン
チーム学習
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学習する組織が、航空機やパソコンなどの工学技術のイノベーションであったなら、その要素は「技術」と呼べるだろう。人間の挙動におけるイノベーションの場合、その要素となるのはディシプリンだと考える必要がある
ディシプリン
学習し習得すべき理論及び技術の総体
「強制的な命令」「処罰の手段」という意味ではない
実践するために勉強し、習得しなければならない理論と手法の体系
手本に倣うこととは違う
偉大な人を真似ても、偉大を手に入れることはできない
「discipline」は「規律」「訓練」「鍛錬」「懲罰」「学問分野」などの意味を持つ英単語であり、また「訓練する」「罰する」という動作を表す動詞でもある。
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システム思考は、すべてのディシプリンを統合し、融合させて一貫性のある理論と実践の体系をつくるディシプリン
システム思考が第五のディシプリン
他のディシプリンも強化するので「全体は部分の総和に勝る」ことを思い起こさせる
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「サイクリングについてのすごくいい本を読んだところなんだーーサイクリングのことはばっちり学習したよ」という使い方はばかげている
「学習」とは
「情報を取り込むこと」と同意語になってしまったが、「真に学習すること」とは「人間であるとはどういうことか」という意味の核心に踏み込むもの
学習を通じて自分自身を再形成する
以前はできなかったことができるようになる など