新しい本に目移りしてしまう
輪読会などに参加したり、論文を書くなど目標を立てて、それに必要な本を優先的に読むようにする。輪読会など他人とスケジュールを合わせないといけないような活動に参加を表明することで、一定時間のうちに一定のパフォーマンスを出すことが目的になり、だらだらと新しい本に手を出すようになるよりは、一冊の本に対して価値を見出すような行動をするようになるかもしれない。
そもそも新しい本に目移りしてしまうことが問題なのかというと、一冊の本にかけられる時間が減ってしまうことで、理解が浅くなるという懸念があり、それが実際に起きてしまっている人はなんらかの問題を抱えているといえるかもしれない。
例えば数学の本において、数冊のちゃんとした教科書があればその分野について深く理解できるからといって、その数冊だけを買って取り組めば、万事解決するかというと、多くの人はそれでうまくいっていないから公教育に欠陥があると考えられている。簡素な解説やわからない部分を自力で解決していく力がある人ならば、答えが不十分でも意味を考えて補っていける。でも、実際はそうでない人の方が多数である。