愛について
愛について―アイデンティティと欲望の政治学
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紹介
わたしたちは何らかの物語なしに、「女」や「男」として感じることも、行動することも、理解することもできない。だが物語はいつも比喩であり、その比喩が事実として作用する。それではわたしたちの感情やふるまいは、どんな物語から来ているのか?本書はセクシュアリティの力学から照射して、親密性の領域として近代社会の深奥に秘匿されてきた事柄をめぐって、繰り広げられてきた思考の軌跡である。個人的なものの追求は、個人を規定し、個人を自他共に説明している関係性の網目を穿ち、そのすきまを押し広げて、これまで語りえなかったものに声を与えることである。"わたし"へのたえまない問いかけのなかで、アイデンティティと欲望の相互交差を解きほぐし、「政治」「倫理」「正義」「狂気」を未来に向けての新しい舞台のなかに位置づける困難な作業を、気鋭の理論家が渾身でとりくんだ注目の書。
目次
序 「愛」について「語る」ということ
第1章 "ヘテロ"セクシズムの系譜-近代社会とセクシュアリティ
第2章 愛について-エロスの不可能性
第3章 あなたを忘れない-性の制度の脱‐再生産
第4章 アイデンティティの倫理-差異と平等の政治的パラドックスのなかで
第5章 "普遍"ではなく"正義"を-翻訳の残余が求めるもの
嘘 @nighty_queer
10月12日
「恋愛」と「友情」を必ず区別しうるものであり、人は「恋愛感情」を必ず抱くものでありなおかつそれは異性に向けられるもので、またその「恋愛」は必ず性欲を伴うのだとするアレコレの規範にしんどい思いをしてる人に読んでもらいたいです竹村和子『愛について』。ところでやが君を観なければ、、、