娘が一人の女として迫ってくるので本気で困る

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妻が亡くなってから早数年。

私の生きがいは、高校二年生の娘、紫音だ。

性格は、いたずら好きで甘えん坊。

ときどき手を焼くこともあるが容姿端麗で文武両道のデキた娘だ。

だが最近、頭を悩ませることがある。

それは、娘の心が読めないことだ。

帰宅後、壁ドンからの体臭チェックや、キスマーク確認のため、一緒のお風呂に入って来るのはいかがなものだろうか！？

しかも娘の紫音は、年を重ねる毎に妻の容姿と瓜二つになっていく。

愛妻と似ているのだから私も複雑な心境にさせられてしまう。

これは――、

中年親父である私が実娘に翻弄されるラブコメディである。