ロマンチック・ラブ
@matsudotsuyoshi
2017年7月7日
ロマンチックラブイデオロギーが諸悪の根源みたいな雑な批判するブログを読んだことあるけどそんなに単純な話じゃあないんだよな。男性にとって性欲の対象は複数であるのに、社会的な要請で、誠実性という道徳との葛藤があって、そこからのロマンチックラブなら決しておかしいものでもないような。
性欲の自覚からその欲望にどう向き合うべきか考えあぐねていれば自然とロマンチックラブ的なものの見方に終着しやすいのかもしれない。その論理は色々と屈折していて、むしろ女性にとっては興味深いものだろうけど、整理し一般化した考察は出回ってないから個人的な経験の発露に期待するしかないかも。
『ニセコイ』『神のみ』などギャルゲー風の恋愛漫画で、ロマンチックラブをひっくり返そうとする(例えば「好きになるのは一人だけ?」「現実の人間には好きという感情はない」など)ものの結局誠実性を巡る話に終着しがちなのは、道徳的非難に男性読者自身も耐えられないからなんだろうな。