ムネモシュネの娘たち
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紹介
西新宿で探偵業を営む麻生祇燐は、今日もだらしない生活を助手のミミに叱られている。そんな二人のもとに届く依頼は、ひと癖もふた癖もあるものばかり。それでも燐は(いろんな意味で)体を張って事件に立ち向かう。エロティックでバイオレンスな刺激満載のこの世界、一度味わったらもう抜け出すことは出来ません。 あらすじ
新宿に事務所を構える二人の女性、麻生祇燐とミミ。不死者である彼女達は、数百年に渡ってたくさんの人々と出会い、別れていく。彼女達を弄ぶようなエイポスの思惑と、天使との因縁に終わりはあるのか。
第1話「猫は笑わない」
1990年、新宿。猫探しの仕事の最中、自分の記憶に実感がもてない「訳あり男」・前埜光輝を拾った燐は、彼が何者なのかを探す仕事に着手する。彼女と光輝が、とある製薬会社の研究所で見つけた真実とは?
第2話「天使は啼かない」
1991年、新宿。光輝を加え、三人になった麻生祇コンサルティングに、「切手探し」の依頼が飛び込む。同時に、光輝は美少女・有紀から「天使探し」の仕事を請け負った。その二つの事件の接点には、燐とミミが天敵とする「天使」、そしてエイポスの姿が……。
第3話「花は涙を流さない」
2011年、新宿。相変わらずの燐とミミ。そして、有紀と結婚し、息子・輝紀を授かった光輝は、第二次世界大戦中、「死人島」で蔓延した「彼岸病」にまつわる仕事を請け負う。しかしその裏には、21年前の復讐に燃える沙耶羅の狂気と思惑があった。
第4話「幽霊は叫ばない」
2025年、新宿。光輝を失い二人に戻った燐とミミは、震災によって事務所立ち退きを迫られていた。現実世界1.0から仮想世界2.0に精神をつないだ「1.5」が増えている時代、2.0にしか存在しないバーチャルアイドルが1.0で殺害された異常事態。それを恐れ燐とミミを頼ってきたのは、光輝の息子・輝紀だった。
第5話「聖夜は輝かない」
2055年。1.0と2.0の境が曖昧になったデジタル時代。前埜コンサルティングCEOとなった輝紀の娘・美汐は、自分に釣り合う男性も見つけられず退屈な日々を過ごしていた。偶然輝紀の過去のメモリーチップから「燐」の姿を見つけた美汐は、パーティーで見つけた「燐」そっくりのOL、斉藤珠樹の調査をはじめる。
最終話「そして王国の扉へと…」
消えた燐を追って、調査を始めるミミと美汐。一方、エイポスの城で目覚めた燐は、ローラとの最後の戦いと、恋人との悲しい別れを重ね、ついにエイポスと対峙する。そしてエイポスの口から、ユグドラシルの真実が語られる……。