ニンジャスレイヤー
ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上 (1)
ブラッドレー・ボンド(著) フィリップ・N・モーゼズ(著) わらいなく(イラスト) 本兌 有(翻訳) 杉 ライカ(翻訳) https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/619H6Vb%2BTaL.jpg
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる……!! 原作者から権利を取得した翻訳チームにより、Twitter上での翻訳連載が開始された「ニンジャスレイヤー」。強烈な言語センスを忠実に訳した翻訳は「忍殺語」とも呼ばれ、中毒者を生み出し続けてもはや相当にスゴい!「マルノウチ・スゴイタカイビル」「実際安い」「Wasshoi!」「古代ローマカラテ」といった超自然単語群が読者にニンジャリアリティショックを引き起こしてしまうのだ! ツイッターでついた火が、いま炎となる。走れ、ニンジャスレイヤー、走れ! 第一部 ネオサイタマ炎上
原題は「Neo-Saitama in flames」
ニンジャスレイヤーとなったフジキドは、ニンジャとしての師となったゲンドーソーと、その孫娘ユカノの危機を救うべく、ジャーナリストを名乗るコーカソイド女性、ナンシー・リーと共闘する。そしてソウカイヤ壊滅とニンジャ抹殺を目的に、組織に所属するニンジャを次々と抹殺していく。
やがてソウカイヤ首魁ラオモト・カンの「ネオサイタマ知事となって表裏から都市を支配する」計画を掴んだニンジャスレイヤー。しかし焦りから敗北を喫し、ナンシーが攫われてしまう。彼女を救出してラオモトを殺すため、ニンジャスレイヤーは単身、ソウカイヤ本拠地である超高層ビル・トコロザワピラーへと走る。
第二部 キョート殺伐都市
原題は「Kyoto: Hell on earth」
ソウカイヤの壊滅直後、ザイバツ・シャドーギルドなる組織の襲撃によってネオサイタマは炎上した。妻子を奪ったのはソウカイヤとザイバツによる抗争が原因だと知ったフジキドは、ザイバツの本拠地キョート・リバプリックへと向かい、ナンシーから紹介された探偵タカギ・ガンドーと共にザイバツとの戦いを開始する。しかしラオモトとの死闘でナラク・ニンジャのソウルは休眠状態に陥っており、ニンジャスレイヤーはザイバツ・グランドマスターたちを相手にこれまで以上の苦戦を強いられる。
紆余曲折の末、古の三種の神器を揃えたザイバツ首領にしてショーグン・オーバーロードの末裔、ロード・オブ・ザイバツの手により古代遺跡キョート城が浮上し、モータル生命の無差別吸収が始まった。さらにはオムラ社の決戦兵器モーターツヨシと合体したネブカドネザルの襲来、格差社会に反発したアンダーガイオン市民の暴動、無軌道ニンジャ・デスドレインによる無差別虐殺、そして密かに刃を研ぎすませていたダークニンジャとザイバツ・シテンノの謀反が重なり、キョートは生き地獄へと転じた。マッポー・アポカリプスが訪れる中、ニンジャスレイヤーはロードの首を狙い、ユカノを救うため、戦いの中で知遇を得た仲間と共にキョート城へと挑む。
第三部 不滅のニンジャソウル
原題は「Ninjaslayer Never Dies」
ソウカイヤ、ザイバツ、ダークニンジャと仇敵を討ち果たし、生きる目的を見失っていたフジキド。無為に日々を過ごしていた彼は、やがて「ニンジャを殺す暗黒非合法探偵」として再起し、ネオサイタマを支配する新たな組織、アマクダリ・セクトとの戦いに身を投じることになる。しかしラオモトの息子ラオモト・チバを傀儡にして張り巡らされたアマクダリの陰謀は根深く、ニンジャスレイヤーはネオサイタマという名の「システム」と、これまでにない戦いを強いられることになる。
か細い情報の糸を手繰り寄せ、ついにアマクダリの最高幹部集団である「12人」の全容を把握するに至ったニンジャスレイヤー。再びナンシー・リーと共に一転して攻勢に転じたニンジャスレイヤーが「忍」「殺」の旗を掲げた時、殺戮の嵐がネオサイタマに吹き荒れ、一人、また一人と「12人」は殺害されていく。10月10日、「アマクダリの最も長い日」が始まったのだ。
「テロリスト フジキド・ケンジ」による要人の連続暗殺事件、その真の目的はアマクダリの機密データを手に入れるための陽動であった。そして市民の敵となることを代償に、彼らはアマクダリの参謀であり今やネオサイタマの知事代行となったシバタことアガメムノンが「世界の再定義」を目論んでいることを知るに至る。2038年1月18日、あの「アマクダリの最も長い日」から100日経ったその日、アガメムノンは「鷲の翼」を開くべく、月面よりネットワークを支配するニンジャ「アルゴス」のもとへ赴く。そして、アマクダリの管理社会を良しとしない者たちもまた、それを阻止すべく行動を開始した。
第四部 エイジ・オブ・マッポーカリプス
原題は「AGE OF MAPPOR-CALYPSE」
かつて世界を支配していたのは、半神的存在のニンジャだった。国家が崩壊した今、忘れ去られていたはずのニンジャは帰還を果たし、古事記に予言されたマッポーの世が訪れていた。ニンジャに囚われてしまった情報屋のタキは、一縷の望みを抱いて付近にいた何者かに救助を依頼する。一切の躊躇なく彼を助けに現れた男は、赤黒の装束を纏った満身創痍のニンジャだった。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです。サツガイという男を知っているか」
将来有望なオリガミ職人だったマスラダ・カイ。徐々に才能を認められ、幼馴染のアユミと共に謳歌するはずだった彼の人生は、サツガイという名のニンジャによって奪われた。アユミを殺され、彼自身も死の淵にあったその時、ナラクを名乗る謎のニンジャソウルが憑依。ニンジャ達に特異なジツを与えて混沌を拡散させるサツガイを追って、ニンジャを殺す者――ニンジャスレイヤーが再びネオサイタマの闇を走り出す。